久しぶりに実家に帰ったら、いつの間にか子供が実父からお菓子を大量に与えられていた! はたまた夫の実家での食事中には、義母から子供への口移し攻撃が! なんて経験はありませんか?
自分が普段どれだけ気を付けていても、実家に帰ったとたんにそれらの努力が水の泡。また、実親や義親からの子育てへの過干渉が原因でストレス感じる人も多いようです。
実親や義親との子育ての価値観が違うのはしょうがないものの、できるだけ自分の希望通りに接してほしいのが本音。シチュエーション別に対処法を探っていきましょう。
1.やたらと「粉ミルクがいいわよ!」を連発
“世代ギャップ”の代表格ともいえるのが、この母乳育児について。
昭和40年代は母乳より粉ミルクのほうが栄養豊富といわれていた時代で、完全母乳で育児をしている人が少なかったとのこと。
そのため、母乳を飲んだ後にしばらくして子供が泣くと「母乳が足りないから粉ミルクをたしなさい」と安易に言われることも。
ただでさえ母乳量が安定していない新生児期に、余計な不安や煩わしさは持ち込みたくないもの。
こういう時は、母乳中心に育てたい旨をきちんと理解してもらうことが大切。今は栄養面や愛情面でも母乳育児の良さが見直されていることを伝えるのが、一番手っ取り早いかもしれません。
2.「抱き癖がつく」ってどういうこと!?
昔は、赤ちゃんに抱き癖が付くからあまり抱っこしすぎない方が良いと言われていたそうです。現在では周知のとおり、抱っこは赤ちゃんとの大切なコミュニケ―ション手段。困るのは「多少泣いていても放っておいた方があまり泣かなくなる」と信じて疑わない人。
これは、泣くことしか伝える手段がない赤ちゃんにとって大変危険な行為ともいえます。自分が訴えても振り向いてもらえないとあきらめてしまい、意思表示をしない「サイレントベビー」になってしまう可能性が大きいのです。
心に傷を負ってしまう赤ちゃんもいるので、抱っこの大切さはきちんと話しておきましょう。筆者の娘が新生児だった頃、「少し放っておけば」と言う実母と話して決めたのは、2分放っておいても泣き続けていたら抱っこするということでした。
それが正解かは今でも分かりませんが、オムツや空腹の時は泣き続け、特に理由がなさそうだと途中で泣き止むようになっていました。
3.お菓子の与えすぎ、口移しで大慌て!
離乳食も終え、だんだん普段の食事や食べられるお菓子の種類が増えてくる1歳過ぎ。
おばあちゃんやおじいちゃんにも慣れ、孫が可愛くて仕方がないという実親や義親の姿を目にする機会も多くなる時期でもあります。
そんな時に注意したいのが、お菓子の与えすぎや食事の口移し。お菓子をもらった我が子も喜んでいるので、その場で注意しづらいことも。
この場合、お菓子は自分で持って行って、必要以上にもらったものは持ち帰らせてもらうようにしましょう。
「今お腹いっぱいみたいだから、持って帰ってもいいですか?」と一言あればスムーズ。
口移しは病院などで虫歯菌の話が出る場合が多いので、その話をきっちりすれば理解を得られやすいのではないでしょうか。
後は食後の歯磨きと仕上げ磨きを丁寧にすることで乗り切りましょう。しかし、食事後すぐに見えるところで丁寧にやりすぎると、嫌味のようになるので注意です。
4.おむつは紙? 布? おむつ外れの時期にもギャップが…
紙オムツが主流になったのは1990年代から。
その前はもちろん布おむつを使っていたので、「おしっこをしたときなど、紙おむつだと分かりづらくて赤ちゃんが泣けない」や「不快感が少ないので、紙おむつだとおむつ外れが遅れる」などの意見を聞くことも多いようです。
またその逆もあり、自分たちが布おむつで苦労していた経験から、善意で紙おむつを勧めてくれることも。これは自分たちが布と決めたら布の、紙と決めたら紙のメリットや決めた理由などを説明したほうがよさそうです。
適度な距離感と感謝を伝えるコミュニケーションを
他にも、やたら牛乳を推してくる実母や日光浴命の義親など、子育てについて世代間のギャップを挙げはじめるときりがありません。
国の育児方針も変わってきているようなので、育児書を読んで予習したことと、親が言うことにずれがあって戸惑う人も多いのでは。
初めての育児で不安が多い中、さらにネガティブなことばかり言われてはストレスの原因になってしまうのも当然です。「もう私の事は放っておいて」と爆発してしまい、親と疎遠になってしまうケースもあるようです。
しかしこれらの多くは、自分たちの体験からよかれと思ってアドバイスしてくれているもの。経験者である実母や義母からのアドバイスが、育児書の読み過ぎで凝り固まった考えを柔軟にしてくれることもあります。
筆者も自分が正しいと思ってやっていたことが上手くいかず困っていたころ、実母からのアドバイスでスムーズにいったこと経験が多く、とても助かりました。
自己主張しすぎると気まずくなり、我慢して黙っているとずっと言われてしまう…。お互いの考え方の押し付け合いが、ぎくしゃくの大きな原因のようです。爆 発しないためには、実親、義親ともにある程度の距離感を持ちながら、相手のアドバイスに感謝しつつ、自分のゆずれない考えをこまめに伝えていくことが大切 です。その際、参考にしている育児書などを見せながら伝えられると、相手も納得しやすいと思います。
なにはともあれ、実親や義親に我が子を気にかけてもらえるのは、とても幸せな事。人生の先輩である親世代の子育て観に敬意を表しつつ、しっかりと自分たちなりの子育てをしていきたいところですね。
http://news.ameba.jp/20140827-366/