夏のビールのおとも、枝豆。ゆで枝豆は広く知られていますが、意外に、枝豆の栄養や、ゆでる以外の料理法は知られていません。
番組では、おいしい枝豆の見分け方から、「塩分がちょっと気になる」という方にオススメの調理方法、漬けるだけで、保存が効きレパートリーも広がる“万能枝豆”にする方法、枝豆の栄養素をパワーアップする方法や、枝豆を茶豆に近づける技までをご紹介しました。
■枝豆の栄養パワーアップ
枝豆は、未成熟な大豆。そのため、大豆に含まれるたんぱく質や脂質、ミネラル、さらに野菜のカロテン、ビタミンB1、ビタミンCを含んでいる、栄養バランスのいい食品です。
ただし、枝豆にはビタミンB12が含まれていないので、ビタミンB12を多く含む“あさり”と組み合わせることで、枝豆の栄養価をさらに高めることができます。
さらに、ビタミンB12が、枝豆に含まれる葉酸やビタミンB6の働きを助けるため、動脈硬化や貧血の予防にも役立ちます。
<枝豆栄養アップのパスタメニュー>
<材料(1人前)>
・スパゲッティ…80g
・枝豆…5g
・塩…少々
・オリーブ油…30cc
・たかのつめ…1/2本
・アンチョビ…6g
・にんにく…10g
・あさり…7個
・白ワイン…5cc
・たこ…10g
・トマト…15g
・パプリカ…10g
・セロリ…50g
・レタス…1/5玉
<作り方>
1.塩分1%の湯で、枝豆を約3分ゆでます
2.ゆで上がったら、水にはさらさず、ざるにあけて冷まします
3.オリーブ油に、にんにく、たかのつめ、アンチョビを入れ、よく炒めます
4.香りが出てきたら、あさり、そして白ワインを入れ、ふたをして蒸し焼きにします
5.あさりの殻が開いたら火から外し、あさりとあさりから出た水分を容器に移し、冷蔵庫で冷まします(お好みで、あさりは殻を外してください)
6.冷ましたあさりとだし汁に、ゆでた枝豆、ゆでたタコ、パプリカ、トマト、セロリを加えます
7.麺は10分程ゆで、ゆで上がったら、氷水で締めます
※氷水で締めるため、通常より少し柔らかめにゆでます
8.容器を冷やしながらソースと麺をよく絡ませます
■枝豆を“茶豆”に大変身
枝豆には、400以上もの種類があります。その中で、通常の枝豆よりも味が濃く、香りが高い“茶豆”は高級枝豆として知られています。
茶豆独特の香りには、アセチルピロリンという物質が含まれています。この物質は、ほうじ茶に含まれる、ピラジンの香りとよく似ています。そのため、普通の枝豆を、ほうじ茶と一緒にゆでると、茶豆の香りに近づけることができます。
<茶豆に大変身レシピ>
<材料>
・枝豆…100グラム
・ほうじ茶…適量
・お茶入れパック…1袋
・塩…30グラム
・水…1リットル
<作り方>
1.枝豆にピラジンが染み込むように、さやの両端を切ります
2.ピラジンは揮発性が高いので、沸騰した湯にほうじ茶を入れたら、すぐに枝豆を入れます
3.香りが中まで入るように、およそ4分ほどゆでます
番組およびこのページは特定の製品・店舗を推奨するものではありません。
製品・サービスの特性や使用上の制限、契約内容・条件などについては、各自におかれまして、メーカーや販売会社に十分ご確認ください。
NHK「あさイチ」2013年6月25日放送分
http://news.goo.ne.jp/article/asaichi/life/asaichi-20130625-a-002.html