旬を迎え、おいしくて、値段もお手ごろになってきている「青じそ」。でも、「薬味以外の使い道が思いつかず、使い切れない」、「冷蔵庫に入れたまま、ダメにしてしまう」というお悩みが、あさイチアンケートには多数寄せられました。そこで今回は、青じそを徹底的に活用するために、「抗酸化力が強い成分“ルテオリン”を効率よく吸収する技」や、「色よく香りよく保存する方法」、「香りの秘密」、「おいしい青じその育て方」に関するスゴ技をご紹介しました。
■ルテオリン 効率よく吸収する技
静岡県立大学の下位香代子さんが研究する青じその成分は、フラボノイドの一種の「ルテオリン」。抗酸化力が強いルテオリンは、体内で過剰に増えるとがんなどの生活習慣病を引き起こすとされる活性酸素の働きを抑えてくれます。また、ルテオリンには抗アレルギー作用があることも報告されています。
しかし、ルテオリンは、そのまま食べても体内に吸収されにくいため、吸収率を高めるには、すりつぶすのがオススメです。すりつぶすことで細胞壁が壊れ、ルテオリンが外に出て、吸収しやすくなります。
そこで、日本料理店・店主の野永喜三夫さんに、すりつぶして作る「青じそ万能だれ」を紹介してもらいました。
■青じそ万能だれ(つくりやすい分量)
材料
青じそ…30枚
サラダ油…大さじ3
うす口しょうゆ…大さじ1
みりん…大さじ1
塩…小さじ1
酢…大さじ1
☆作り方
1.粗く刻んだ青じそをミキサーに入れる
2.酢以外の調味料をミキサーに加え、時々かき混ぜながらミキサーにかける
3.ペースト状になったら最後に酢を入れ、ミキサーでひと混ぜする
■青じそと新たまねぎのサラダ(2人分)
材料
青じそ万能だれ…大さじ3
たまねぎ…1コ
青じそ(葉と実)…適量
☆作り方
1.青じそはせん切り、たまねぎは薄切りにする
2.盛りつけたら、青じそ万能だれをかける
■和風ジェノベーゼパスタ(1人分)
材料
冷凍うどん…200g
青じそ万能だれ…大さじ4
青じそ…適量
好みの野菜…適量
ツナ缶…1缶
☆作り方
1.うどんは袋の表示どおりにゆで、水けをきって粗熱を取る
2.青じそはせん切り、野菜は食べやすく切る
3.うどんと野菜、ツナ缶のツナ、青じそ万能だれをよくあえる
4.盛りつけたら、上から青じそを散らす
■青じそ風味のから揚げ(つくりやすい分量)
材料
鶏もも肉…250~300g
青じそ万能だれ…50g
かたくり粉…30g
☆作り方
1.鶏もも肉を一口大に切り、青じそ万能だれをからめて30分おく
2.かたくり粉を混ぜ、160度に熱した油でおよそ3分間揚げる
<取材協力>
下位 香代子(しもい・かよこ)さん 静岡県立大学環境科学研究所 教授
野永 喜三夫(のなが・きみお)さん 日本料理店 「日本橋 ゆかり」店主
番組およびこのページは特定の製品・店舗を推奨するものではありません。
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NHK「あさイチ」2013年6月11日放送分
http://news.goo.ne.jp/article/asaichi/life/asaichi-20130611-a-001.html