みなさんは、夏休みどこかにお出かけしましたか? 車でお出かけする方も多いと思いますが、チャイルドシートは正しく使用していますか?
警察庁のホームページによると、チャイルドシートの間違った使い方をしていた人の死亡重症率は、正しく使っていた人の約5.4倍となっています。せっかく チャイルドシートをしようしても間違った使い方をしていたら意味がないことがわかりますよね……。そこで今回は、チャイルドシートの間違った使い方につい てお送りします。
■1:チャイルドシートを助手席に取り付けている
チャイルドシートを助手席に取り付けていませんか? 実はこれはNG。ママが運転している場合、隣に子どもがいたほうが安心という気持ちもわかるのです が……。万が一事故にあってしまったときに、エアバッグが作動すると非常に危険なのです。エアバッグが膨らむスピードは新幹線と同じ時速200km以上と 言われています。例えば、乳児用シートを助手席に後ろ向きに固定した場合、エアバッグの展開エネルギーを受けて、助手席シートに叩きつけられてしまう恐れ が・・。実際、アメリカでは何十人という子どもが命を落としているそう。そして、前向きだから大丈夫ということもありません。前向きでも助手席のシートが 前方にスライドしている場合は、エアバッグの衝撃を受ける可能性があります。チャイルドシートメーカーは助手席での使用は推奨していないので、絶対にやめ ましょう。後部座席であれば、左右どちらでの安全性は変わらないそうです。ただ、乗り降りを考えると左後方が便利だと思います。
■2:中古のチャイルドシートを使用
もらいものやオークションなどの中古品はやめたほうがいいです。チャイルドシートはヘルメットと同じで、1度強い衝撃を受けると使えなくなります。親戚や 友人から譲り受ける場合は、使用状況を直接聞くことができますが、オークションなどでは、どのような使われ方をしていたのかわかりません。事故だけでな く、落下などで衝撃が加わっている場合も十分な性能を発揮することはできない可能性があります。
■3:長期間同じものを使っている
友達から譲り受けたり、年の離れた兄弟でずっと同じものを使っていませんか? 実は長い間同じものを使用していると、材料の経年劣化の恐れがあるのです。 それにより、本来の機能をはたせず、危険を招く恐れがあるのだとか……。各社ホームページをチェックしたり、お客様相談室に問い合わせてみましょう。
■4:身長が足りないのにジュニアシートを使っている
背もたれ付きのジュニアシートであれば、体重15kgから使用することができます。ですが、身長の目安は100cmとなっています。子どもの体格はそれぞ れですが、体重が15kgあっても、身長が90cmに満たないようであれば、まだジュニアシートは早いと言えます。ジュニアシートは、座面を上げて背の高 さを補い、大人用のシートベルトを子どもでも使えるようにする補助装置です。そのため、身長が足りないと、本来肩にかかるはずのシートベルトが子どもの首 にかかってしまい、衝突時に首を絞める可能性が・・。正しい位置にシートベルトがかかる体格に成長するまでは使わないようにしましょう。
■5:身長が大きいのに、小さいタイプを無理して使っている
逆に身長は100cmあるのに、体重が15kgに届かない子どももいますよね……。実は筆者の娘がそうです。こういう場合ですが、背もたれの1番上の位置 より、耳の頂部がはみ出してしまうと、限界を超えてしまって安全を保てないそう……。ジュニアシートに体重が足りないことのリスクより、頭部が大きくはみ 出すことのほうがリスクが高そうです。また、5歳までは着用が義務付けられていますが、新生児〜4歳までの乳児幼児兼用タイプを無理に使い続けることは上 記の理由などから危険なのでやめましょう。
■6:冬場にコートを着せたままチャイルドシートに乗せる
車両とチャイルドシートをしっかり固定していても、ベルトから子どもが飛び出してしまったら意味がありませんよね……。毎回、子どもを乗せた後にハーネス のゆるみがないよう引っ張って確認するのは大事なことですが、子供の服装は薄手のほうがいいのだそう。コートのような厚着でチャイルドシートに乗せると シートベルトを締めたように見えても衣服でゆるみが出てしまい、衝突時に飛び出してしまう可能性があるのです。そのため、冬場はコートを脱がせ、ベルトを した上に毛布、エアコンで寒さ対策をしましょう。
いかがでしたか?
チャイルドシートをきちんと使用することで子どもを守ることができるので、1度しっかりチェックしてみてくださいね。
http://news.ameba.jp/20140823-369/