東新住建が運営する調査機関「住宅市場研究室」はこのほど、愛知県の新築戸建て分譲住宅に住み替えた人、または住み替えたい人を対象に、共働き家庭とそれ以外の家庭に分けて、日常生活と収納についての不満実態を調査するアンケートを実施、結果を公表した。
調査期間は4月4日~9日。調査対象者は、愛知県在住の30~69歳の男女、新築戸建て分譲住宅に住み替えた人、または住み替えたい人で、サンプル数は195だった。
日常生活への不満は、共働き家庭の「時間」に関する不満が目立つ
「日常生活で不満に感じることは何ですか?」という質問に対して、各選択肢の割合を単純集計したところ、共働き家庭が250%、それ以外の家庭が238%と、共働き家庭の不満が特に多いことがわかった。
個別の回答では、「すっきりと部屋が片付かない」(共働き家庭: 45.95%、その他の家庭: 36.36%)が1位になっており、次いで「自由な時間がない」(共働き家庭: 32.43%、その他の家庭: 28.93%)、「掃除が負担」(共働き家庭: 28.38%、その他の家庭: 23.97%)となるが、どの回答も共働き家庭の回答数が多い結果となった。
共働きの場合、日中仕事で外出しているため在宅時間が短く家庭での自由な時間が少なくなるため、片付けや掃除をする時間がなかなか取れないのではな いかという理由が推察される。特に「すっきりと部屋が片付かない」は、片付けの時間が少ないだけでなく、収納への不満にもつながっていると考えられる。
共働き家庭では、衣類や靴の収納が手狭な状況に
前の質問の結果を踏まえ、収納の不満について聞いた。こちらも各選択肢の割合を単純集計すると、共働き家庭が258%、それ以外の家庭が227%と、約30ポイントも差があり、前の質問以上に共働き家庭の不満が特に多いことがわかる。
個別の回答を見てみると、「衣類、靴」(共働き家庭: 54.05%、その他の家庭: 40.50%)がダントツの1位になっており、特に共働き家庭は54.05%と非常に高く、それ以外の家庭よりも13.55ポイントも上回っている。これ は共働き家庭の場合、ビジネス用の衣類や靴が多くなることが起因すると考えられる。
このように共働き家庭とその他の家庭との差が特に大きいものとしては、「食器、キッチン用品」(共働き家庭: 14.86%、その他の家庭: 9.09%)、「寝具」(共働き家庭: 14.86%、その他の家庭: 4.96%)、「掃除機器」(共働き家庭: 14.86%、その他の家庭: 4.13%)が挙げられるとのこと。
http://news.mynavi.jp/news/2014/08/22/018/