現在のところ、Googleのアカウントを保有する際には「アカウントの年齢要件」が定められており、日本をはじめとする多くの国では13歳以上であることが必要とされていますが、この要件を撤廃して産まれたばかりの赤ちゃんでもアカウントを開設できるようにする動きがあると報じられています。
The Informationが 報じたところによると、Googleはアカウントサービスの規約を改正するなどして子どもが親の許可のもとにアカウントを持てるようにする動きがあると見 られています。さらに、サービスを使用するために親が子どもの利用状況を管理するためのツール類の開発が進められているとのこと。これには、子どもの利用 状況をモニタリングできる仕組みや、子ども向けに安全性が高められた子ども用YouTubeなどが含まれています。
2013年7月に施行されたアメリカの改正児童オンラインプライバシー保護法が定めるところでは、13歳以下の児童に対してサインアップ(利用登録)を求める際には両親の許可が必要とされており、一例ではアメリカのYahoo!では親のクレジットカードで50セント(約50円)を決済させて承認を得るという方法が用いられています。
現在のところGoogleは利用者が年齢を偽っても責任を問われることはなく、実際にうその生年月日を入れることで利用している児童も多いとみられるた め、どのような効果があるのか疑問を指摘する声も挙がっていますが、Googleの方針変更によりサービス利用が規定に反するものではなくなった場合、こ れまで利用を規制していた親が一転して(承認を与えることを前提に)子どもにサービスの利用を許可するようになるという効果があると考えることができそう です。
Googleは以前、産まれたばかりの女の子の代わりに父親がアカウントを開設して日々の娘の成長を克明に記録しておき、思い出の記録を将来一緒に見るというコンセプトムービー「Dear Sophie」をCMとして作ったことがあります。
このCMでは父親が代理で娘のアカウントを作成していたわけですが、この改定が行われると本当に産まれた瞬間からGoogleのアカウントが与えられるという時代になってくるのかもしれません。
http://gigazine.net/news/20140819-google-for-new-baby/