県内でも有数の歴史を持つ小千谷市土川の魚沼神社で10日、宝物の一般公開が行われる。国指定文化財で普段は閉まっている阿弥陀堂の内部が見学できるほか、徳川将軍家の朱印状などの貴重な資料が展示される。
魚沼神社は弥彦神社(弥彦村)と祭神が同じことから「上弥彦大明神」とも呼ばれ、中世には上杉家など武家の崇敬を集めていた。境内にある阿弥陀堂は、豪雪地帯特有の軒先が短い造りになっているのが特徴で、1906年に国の重要文化財に指定された。
一般公開では、参拝者が来意を告げるために打ち鳴らしたとされる県指定文化財の「鰐口(わにぐち)」や、戦国武将の上杉謙信が奉納し現在約550本が残存している「魚沼神社大般若経」、市指定文化財の「魚沼神社年中行事記」などが公開される。
市は「新潟の歴史を知る上で貴重な資料。ぜひ見てほしい」と話している。午後1時から。入場は無料。【湯浅聖一】
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