暑くなると、いかにも夏!っていう感じのものを食べたくなりますよね。でも、食べ物のなかには一緒に摂る組み合わせによってあまりよくない影響を及ぼしてしまうものもあります。 今日は「特に夏、食べ合わせに注意したい食材」についてお話ししましょう。
夏の風物詩、「スイカ」に要注意!
まず、これからの季節に特に気をつけたいのが「スイカ」です。 まずは「スイカ+ビール」の組み合わせ。どちらもほとんど水分ですが、利尿作用が強いので、気づかないうちに脱水症状になってしまうこともあります。 また、「スイカ+天ぷら」「スイカ+フライ」も避けたい組み合わせ。スイカに含まれるたくさんの水分が胃液をうすめてしまうために、消化不良になってしまうことがあるからです。 どうしても一緒に食べたいという人は、少し時間の間隔をあけて食べるようにするといいかもしれません。
よく冷えた緑茶もおいしい季節だけど…
そして次に気をつけたいのが私たちに身近な飲みもの、「緑茶」です。 緑茶そのものは身体にいい飲み物ではあるのですが、タンニンという成分が含まれています。 タンニンは野菜などに含まれている「非ヘム鉄」という鉄分と結びついてしまう性質があるので、せっかくの鉄分が吸収されにくくなってしまうのです。 肉や魚に含まれている「ヘム鉄」は影響されませんが、それでも貧血気味の女性の場合は注意が必要。「食事中に緑茶を飲む」という習慣は、できればやめたほうがいいでしょう。 ちなみにタンニンは緑茶以外に紅茶やコーヒー、ワインなどにも含まれていますから、これらの飲み物も、「食事中飲むのはごくたまに」というくらいにしておいたほうがよさそうです。
ダイエットの味方、食物繊維にも用心して
夏は薄着の季節ですから、ぽっこりしたお腹を何とかしたくて食物繊維をたくさん食べている、という人もいますよね。 でも、食物繊維にはさまざまな栄養素を吸収して体外に排出してしまう働きがあるのです。「食物繊維いっぱいのシリアル+フルーツ」という食べ合わせも、もしかしたらフルーツ中のビタミンCはムダになってしまうかもしれません。 食事自体の量が充分なら問題ありませんが、もともとの食事量が少ない人やダイエット中の人が食物繊維を摂りすぎると、美容にも健康にもかえってよくないので気をつけましょう。
基本はやっぱり「バランスよく食べる」
ほかにも、「古くから伝わる悪い食べ合わせ」や、「栄養学的におすすめできない食べ合わせ」はたくさんありますが、特に大きな持病を抱えているわけではないなら、ここであげている3つ以外はあまり気にする必要はないでしょう。 というのも、それらを厳密に調整しようとすると、毎日の食事がとても難しいものになるからです。 また、「古くから伝わる悪い食い合わせ」も、実はただの迷信に過ぎない場合がけっこうあります。たとえば「うなぎ+梅干し」「大根+ニンジン」の組み合わせはよくないと以前はいわれていましたが、実はそれらは間違いだったということがわかっています。 何よりいちばん大切なのは、当りまえのことだけれど「偏食をしない」「好き嫌いせずバランスよく食べる」こと。 暑さが厳しくなると何となく食欲もなくなりますがが、元気に夏を乗り切るためにも、おいしく楽しく食べるよう努力したいものです。
http://news.goo.ne.jp/article/mocosuku/life/mocosuku-20140724175500411.html
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