台風8号は11日午前2時半ごろに伊豆半島南部を通過した後、同5時前に千葉県富津市付近に上陸した。昼前までに関東の東海上に出て、夕方までに三陸沖で温帯低気圧に変わる見込み。
気象庁によると、台風の雨雲は既に関東の東海上に抜けており、東京都では大雨の恐れが低下した。しかし、北海道と東北では夜まで局地的に非常に激しい雨が降る恐れがあり、同庁は土砂災害や河川の増水、高波に警戒を呼び掛けた。
8号は10日朝に九州南部、夕方に紀伊半島南部にそれぞれ上陸、横断しており、上陸はこれで3回目。
8号は11日午前4時時点では、伊豆大島付近を時速35キロで東北東へ進んでいた。中心気圧は990ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は23メートル、最大瞬間風速は35メートル。南東側600キロ以内と北西側390キロ以内が風速15メートル以上の強風域。
東北北部には梅雨前線が延び、東北や北海道東部では所によりやや強い雨が降った。長野県などのこれまでに大雨が降った地域では、土砂災害に注意が必要。
12日午前6時までの24時間雨量は多い所で、北海道120ミリ、北陸100ミリ、東北80ミリ。11日の最大瞬間風速は関東甲信で35メートル、波の高さは伊豆諸島7メートル、関東と東海6メートルと予想される。
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