大型で非常に強い台風8号の接近に伴い、中国地方や四国地方では雨天となり、海上も荒れ始めた。高知県では高波で釣り船1隻が転覆し、乗っていた男性1人が行方不明になっている。大阪管区気象台によると、台風8号は10日夜から11日午前にかけて近畿地方に接近する可能性がある。10日午後から雨が強まる見込み。
関西と九州・沖縄方面を結ぶ空や海の便にも影響が出始めている。関西国際空港では8日、那覇や石垣を結ぶ旅客機と貨物便が計34便欠航。大阪(伊丹)空港でも那覇線の発着便計8便が欠航した。大阪と鹿児島県・志布志港を結ぶフェリー「さんふらわあ」は8日に出港する上下便を欠航。大阪南港と宮崎港(宮崎県)を結ぶ「宮崎カーフェリー」も8日夜に大阪を出発する便を欠航する。9日は上下便とも欠航するという。
高知県警宿毛署などによると、8日午前5時ごろ、高知県大月町の周防形漁港沖約100メートルの太平洋で、同県宿毛市小筑紫町田ノ浦、無職、畠山雅彦さん(62)の釣り船が高波で転覆した。畠山さんは海に投げ出されたとみられ、同署などが捜索している。台風8号の影響で波浪注意報が発令中で、波の高さは約4メートルだった。畠山さんは早朝から1人で釣りをしていたらしい。
愛媛県内では8日未明に雷雨となり、午前1時半ごろから同5時半ごろにかけ、落雷のため松山、今治など4市で最大計1万647戸が停電した。四国電力松山支店によると、8日午前10時現在、松山市など計697戸で停電が続いている。
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