今年も、暑い夏がやってこようとしています。夏といえば、海水浴に夏フェス、盆踊り…などなどたくさんの楽しみがありますが、同時にその暑さからたくさんの人が「夏バテ」に苛まれる季節でもありますね。
夏バテの症状は、吐き気や頭痛など様々ですが「そもそも夏バテって何?原因はなんだろう?」という疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか?
ここでは、夏バテの症状と対策についてご紹介いたします。予防にいいとされる食材やレシピも、この機会に覚えてうまく夏バテを解消していきましょう!
「夏バテ」の原因と主な症状
「夏バテ」の原因
「夏バテ」の症状の多くは、「自律神経のバランスの乱れ」により引き起こされます。
「自律神経系」は、循環、呼吸、消化、発汗・体温調節など、無意識で行われる体内の機能を制御しています。高温多湿な環境下では、私たちの体は体温を一定に保とうとします。そのときに汗をかいたり血管を広げたりして、体温を逃がそうとするのが自律神経のはたらきです。
この自律神経が、室内と屋外の急激な気温の変化、また水分不足・栄養不足によってバランスを崩してしまうのが「夏バテ」の原因とされています。
夏バテの主な症状
夏バテの主な症状としては、このようなものがあります。
- 全身の疲労感、だるさ
- 食欲不振
- 下痢
- 発熱
- 目まい
- 立ちくらみ
- 吐き気
- 頭痛・発熱
人によって症状はさまざまですが、熱中症を起こしやすいお年寄り、体温調節機能が未熟な子どもは特に気をつける必要があります。
「夏バテ」の予防と対策
1:食べもので夏バテ予防対策!
夏は暑さによって汗をかきますが、その汗によってたくさんのビタミンやミネラルが体から失われます。それらを補給するために、夏は食事をしっかりして、スタミナをつけることが大切です。
特に、ビタミンB1、B2やクエン酸といったミネラルを重点的にとりましょう。夏バテにいいとされる食べ物はこちら。
- 豚肉(特にモモ肉、ひれ肉)
- レバー
- 大豆製品(豆腐、納豆など)
- 玄米
- うなぎ
- いわし
- 酢
- 梅
- 柑橘系の果物(ゆず、レモン、グレープフルーツなど)
豚しゃぶや冷奴など、上記の食材をじょうずに使って、おいしく夏バテを防止しましょう!
また、食欲不振を解消してくれる香辛料を使ったメニューもおすすめですが、食べ過ぎると胃へ負担がかかってしまい、逆に食欲が落ちてしまうことがあるので気をつけながら取り入れましょう。
2:水分補給で夏バテ予防対策!
汗をかくことにより、栄養だけでなく水分も失われていきます。脱水症状を防ぐため、夏場は水分補給を心がけましょう。
とはいえ一気にがぶ飲みをすればいい訳でもありません。少しずつこまめに水分をとることが必要です。冷たい飲み物は胃腸の機能を弱めてしまうため、常温の水やあたたかいお茶などをちょっとずつ飲んでいきたいですね。
3:体感温度や湿度の調節で夏バテ予防対策!
夏バテの大きな理由としてあげられるのが、冷房の効いた室内に長時間いることで引き起こされる冷えと、室内と屋外の温暖差による自律神経の乱れです。室内の涼しさにも対応できるように、普段から上着やストールを持ち歩いていたいですね。
また、室内の体感温度を下げるには、室温ではなく湿度を下げるのが効果的と言われています。室内の湿度が40~50%あたりになると、かなり快適になってくるようですよ。
4:睡眠をとって夏バテ予防対策!
寝不足は体力不足を招き、同時に夏バテを引き起こす原因にもなります。前日の疲れを翌日に持ち越さないよう、しっかりと寝て、体力を回復するよう心がけましょう。
寝苦しい夜も、除湿をしたり、ゴザや竹シーツを使うなどして、ぐっすり眠れるように工夫をしてみるといいかもしれません。寝る前にはしっかりお風呂に入り、体温を下げるきっかけづくりをしましょう!
予防と対策で夏バテ知らず!
夏バテ予防にいい食材を使った食事をしっかりとり、水分をとって、体温調節を気にしながら、グッスリ眠る…。この4つを忘れずに、亜熱帯とも呼ばれる日本の暑い夏を、健康に楽しく乗り越えていきたいですね。