女性であれば多くの人が「病気ではないけれどなんとなく不調」という状態を味わったことがあるのではないでしょうか?
ここでは、漢方の陰陽五行論についてみてみましょう。
陰陽論は、宇宙、自然、人間の現象を「陰」と「陽」という2つのエネルギーにわける考え方です。「陰」と「陽」は量を変化させながら常にバランスを取っています。このエネルギーの変化により、一年のなかに四季ができ、一日の中に昼と夜が生まれています。そして自然界の万物や、私たちを変化、成長させ、新しい生命を誕生させてくれます。
そのような陰陽論、陰と陽のエネルギーの違いについて、同じことが一日の流れでも言えます。
日の出から日中に向けて「陽」のエネルギーが増え、活動に適した時間となります。昼間にピークをむかえた「陽」は夕方に向け量を減らし、夜中には最小に。 逆に「陰」のエネルギーは夕方から増え、夜中には停滞、静寂のピークをむかえます。そして日の出に向けて量を減らし日中には最小になります。つまり昼間が夏、夜は冬と同じ陰陽バランスといえます。早起きをして、自然界にあふれる活動エネルギーである「気」を吸収し、夕方からは身体を休めるモードへ変化させ、夜には熟睡をして一日活動した内臓のケアをすることが大事なのです。
とくに、活動するときに使われる「血」は、夜の時間には肝臓に蓄えられます。しかし、夜に運動をすれば「血」は筋肉に送られ、PCやTV、読書をすれば 「血」を一番消耗する目に送られてしまいます。活動する時間帯ではない夜に、それに逆らった行動をすることで、身体に必要な栄養である「血」が減り、その メンテナンスができないことで「血」は汚れていきます。
夜型生活をすることは、とくに女性のカラダに大きな影響を与えます。夜に「血」を消耗しすぎることは、不妊症につながる可能性があります。また「血」のメ ンテナンスができないと「お血」という、血液がどろどろに汚れた状態になります。この「お血」は、生理痛、子宮筋腫、卵巣脳腫などの原因と考えられます。
夜更かしがいけない、と言われるのは、陰と陽のエネルギーの変化に逆らっている行動だからと言えます。
陰と陽のエネルギーが変化していく季節に合わせた生活をしていくのが人間のカラダにとっても大切です。カラダが不調を出している時は、陰陽のバランスの変化を思い出して、生活のリズムに取り入れてみてください。
(記事協力:薬日本堂株式会社)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140627-00010004-mocosuku-hlth</p>