最近、続々と新商品が登場し、注目を集めているエナジードリンク。日本古来のスパイスを使った「SAMURIDE ENERGY DRINK」や、オーガニック素材にこだわった「ORGANIQ(オルガニック)」、カフェインゼロの女性向けドリンク「Sweet×Energy(スウィートエナジー)」など、バリエーションも様々だ。
この人気に乗じて流行りそうなのが、「自家製エナジードリンク」。一足先に流行しているアメリカでは、ネットでサプリメントを使ったレシピが紹介されているが、専門的な知識なくサプリメントを扱うのは少し不安…。そもそもエナジードリンクとは“栄養補給を主とした清涼飲料水”らしいけど、ほかの素材でも作れないのだろうか?
「世界各地の伝統的な療法で扱われてきたスパイスはどうでしょう」と、スパイス調合家・スパイス料理家の日沼紀子さん。
「スパイスには、古くから滋養強壮などの効能があると言われてきました。スパイスを使ったエナジードリンクは、天然由来の香りを楽しめるのも魅力です」
今回は、ホール(または原型)のスパイスを煮出して作るシロップ(赤、白の2種類)を使って、カクテル感覚で楽しめるエナジードリンクのレシピを教えてもらった。
■爽やかな酸味で疲労回復! 夏のエナジードリンク【赤】
<材料>
クローブ2g
シナモン2g
ローズヒップ6g
ハイビスカス4g
砂糖60g
水400cc
クローブやシナモンには強壮作用が、ビタミンCを含むローズヒップやハイビスカスには、疲労回復効果があるとされている。鍋に材料を入れて沸騰させた後、中~弱火で15分ほど煮れば、きれいな赤色のシロップが完成! シロップと炭酸水を1:2、またはオレンジジュース、炭酸水と1:1:1で割ると、ハイビスカスの酸味とクローブのコクがマッチするドリンクに。
■パンチのある黒胡椒が隠し味! 夏のエナジードリンク【白】
<材料>
クローブ2g
八角1g
カルダモン7g
ジンジャー6g
黒胡椒3g
赤唐辛子0.2g
砂糖60g
水400cc
強壮作用があるとされるクローブや八角と、発汗を促すというジンジャー、刺激のある黒胡椒や唐辛子を合わせる。材料を鍋に入れて火にかけ、沸騰したら中~弱火で15分ほど煮る。エナジードリンクとして楽しむには、シロップと炭酸水(またはヨーグルトドリンク)を1:2、またはシロップとりんごジュース、炭酸水を1:1:1で割るのがおすすめだそう。カルダモンの爽やかな風味の中にピリッとしたパンチを感じる一杯。
「スパイスの成分を濃く煮出すレシピなので、飲用量は1日1杯程度にとどめ、妊娠中の方、疾患がある方は避けましょう」と日沼さん。市販品と同様、飲み過ぎには要注意。この夏は自分好みのエナジードリンク作りを楽しんでみてはいかが?
(田中恵里菜/GRINGO&Co.)
(R25編集部)
※コラムの内容は、フリーマガジンR25およびweb R25から一部抜粋したものです
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