見逃さない!たるみのサイン
日常の些細なことでも、たるみのサインを見逃さないで |
頬を指先で押して離すと…なんだか「中から押し戻してくる」感じがあまりない。
同窓会で撮った写真を見てみたら…昔とそう変わってないつもりが、なんとなく輪郭がぼんやりして見える。
朝起きたら顔にくっきり枕の跡。もう家を出る直前だというのに…まだ戻らない!ものすごく焦る。
手を振ったときの二の腕の“ぷるぷる”、以前よりつかみやすくなった背中など、からだのたるみも怖いけれど、顔のたるみも日常の様々なシーンで気づかされて、ドキリとします。
年齢とともに重力にさからえなくなってくる顔のたるみは老け顔の大原因。なんとか逆らい続けて、たるみを最小限に食い止めたいものです。
「あなたの顔の老けポイント」で紹介した、鏡を使った肌のたるみを簡単にチェックする方法もあります。
同じく鏡でチェックしたとき、毛穴でもたるみの進行度合いがわかります。目の下、鼻の横あたりの頬の毛穴。丸い毛穴が伸びて広がったようになっていませんか? 肌がたるんでくると頬の毛穴は楕円形になります。頬を手の平で軽く持ち上げたときに毛穴が目立たなくなるようだったら、肌がたるみ始めているサインです。
当たり前のことですが、肌がいきなりたるむことはありません。このような小さなサインを見逃さないことがたるみ対策の第一歩だと思います。
下がって欲しくないのに下がる 肌がたるんでしまう原因って?
日常の何気ないしぐさもたるみの原因に |
押すと返してくる肌のハリ。これを維持しているのは、おなじみのコラーゲンです。下へ下がろうとする力に負けないバネ役のコラーゲンがしっかりと肌を支えていれば、肌はたるみと無縁です。ところがこのコラーゲンは、紫外線を浴びたり刺激を受けたり、ストレスがたまったりすることで、壊され、また作られにくくなっていきます。
もうひとつ、たるみに大きく関係するのが表情筋。怒ったり笑ったり、いろいろな表情をするたびに動く顔の筋肉です。肌のコラーゲンと同様、この筋肉の力も年齢とともに低下します。腕や足も適度に運動しないと衰えていきますよね。表情筋も同じです。使わないと衰えます。
ちなみに、笑った顔の時に使っている筋肉は、怒った顔のときよりもずっと多いそうです。表情が硬くあまり笑わないでいると、表情筋の老化を早めてしまうので要注意です。
このほかにも、日常生活の何気ないところでたるみを助長させているしぐさや表情もあります。
たとえば…今、パソコンを見ながら頬杖をついていませんか?これは手のひらの力をめいっぱい頬にあてて、肌に負担をかけることにつながります。つい画面に集中するあまり、眉間にシワ、そして口元はへの字(私は「富士山ぐち」と呼んでいます)になっていませんか?口角が下がっていると、たるみはどんどん進行します。きゅっと口角を上げた笑顔を意識すれば、たるみ防止にもなるし、見た目も美しいですよね。
それでは、実際にたるみのサインを発見したら、どんなお手入れを行えばよいのでしょう。日常のお手入れをほんの少し意識するだけで、たるみ対策に結びつく方法を紹介します。
マッサージ効果を普段のお手入れに下から上へ、持ち上げるように
まず、普段のお手入れの中での手の動かし方は、下から上、内から外が基本です。毎日のスキンケアの時のみならず、ファンデーションを塗るときも意識的に行ってください。ファンデーションの塗り方ひとつでも、顔が持ち上がる感じがします。
マッサージを行うときの重要ポイントは、ズバリ!力加減。肌を引っぱらないように気をつけましょう。鏡を見て、自分の指でシワを作っていたら力が入っているサインです。「私は力は入ってない」と思っている人ほど結構ぐいぐい動かしています。
いわゆる「マッサージクリーム」というのは、この力をかけさせない、摩擦を起こさせないためにあります。基礎化粧品の大半はなじみのよさ、というのが大事なポイントだと思うのですが、マッサージをするという観点からは、ひとつ注意をしておいてください。肌になじみきったあとにいつまでもゴシゴシしていたのでは逆効果なことがあります。なじみのよいクリームにオイルを混ぜてマッサージの時間をとるという方法もあります。
また、特別マッサージする時間をとれない、というならば、クレンジングを意識してみてください。オイル、ジェル、クリーム状のクレンジングを使っているなら、そのときの指の動かし方を意識するだけで違います。
■肌がイキイキするマッサージ方法
マッサージは、内から外、下から上を心がければOK
- 額の中心部を下から上、さらに髪の生えぎわに沿ってこめかみまで指をすべらせるように。
- 鼻の両側を上から下に。小鼻はこまかく上下に動かすように。
- 口の周囲は、下から上に向かってくちびるを包むように。口角を少し上げるように意識しながら。
- 頬は、小さく円を描きながら、中心から外へ。あごから耳の下、口角から耳の中央、小鼻からこめかみに向かって、らせんを描くように。
- 目の周りは、目頭の上を軽く押してから、上まぶた→目尻→目の下→鼻のつけ根と、やさしく指を動かして。
毎日の顔ストレッチで表情筋を鍛える!
表情筋を鍛えれば、肌の代謝も高まり、ハリやツヤを導くと同時にたるみの予防になります。いつでもどこでも、テレビを見ながらでもできる肌のストレッチは、毎日続けることがポイントです。
■頬筋(きょうきん)を鍛えてたるませない
頬の下のほう、唇の端から耳にかけての大きな筋肉です。ここが衰えると頬に肉がつきやすくなります。
- 口を尖らせた状態で頬をめいっぱいすぼませ、5秒キープ
- ゆっくりと頬に空気をためていき、思いっきり膨らませたところで、再び5秒キープ。ゆっくりともとの顔に戻す
■口輪筋を鍛えてたるませない
口呼吸が多い人は要チェック。しまりのある口元を作ります。
- 口を縦に大きく開き、くちびるを前に突き出し、5秒キープ
- そのままくちびるを正面から見えなくなるまで、口の中に巻き込んでいき、5秒キープ。ゆっくりともとの顔に戻す
■上唇挙筋を鍛えてたるませない
笑ったときに唇を「にっ」とあげて素敵な笑顔を作る筋肉です。
- くちびるを軽く閉じ、くちびるを吸い込むように、口の中へ巻き込む
- その状態で下くちびるだけをアメ玉が入るくらい開き、5秒キープ
- 開いていた下くちびるを静かに閉じ、ゆっくりともとの顔に戻す
■オトガイ筋・オトガイ横筋を鍛えてたるませない
下を向くのが怖くなるあの「二重あご」を防ぎましょう。
- 顔をゆっくりと上に上げ、天井と水平になるところで止める
- 下くちびるを天井に向かって突き出して、さらに上くちびるも突き出したところで、5秒キープ。ゆっくりともとの顔に戻す
年齢とともにあらわれる肌の三大悩み、しみ・しわ・たるみ。なかでもたるみの対策は、毎日のお手入れでの力加減や手の動かし方を気にする、表情を意識する、などそんな“ちょっとしたこと”でできるものです。同時に、そんな意識が内面の美しさにもつながるのだと思います。
マッサージ効果を普段のお手入れに下から上へ、持ち上げるように
まず、普段のお手入れの中での手の動かし方は、下から上、内から外が基本です。毎日のスキンケアの時のみならず、ファンデーションを塗るときも意識的に行ってください。ファンデーションの塗り方ひとつでも、顔が持ち上がる感じがします。
マッサージを行うときの重要ポイントは、ズバリ!力加減。肌を引っぱらないように気をつけましょう。鏡を見て、自分の指でシワを作っていたら力が入っているサインです。「私は力は入ってない」と思っている人ほど結構ぐいぐい動かしています。
いわゆる「マッサージクリーム」というのは、この力をかけさせない、摩擦を起こさせないためにあります。基礎化粧品の大半はなじみのよさ、というのが大事なポイントだと思うのですが、マッサージをするという観点からは、ひとつ注意をしておいてください。肌になじみきったあとにいつまでもゴシゴシしていたのでは逆効果なことがあります。なじみのよいクリームにオイルを混ぜてマッサージの時間をとるという方法もあります。
また、特別マッサージする時間をとれない、というならば、クレンジングを意識してみてください。オイル、ジェル、クリーム状のクレンジングを使っているなら、そのときの指の動かし方を意識するだけで違います。
■肌がイキイキするマッサージ方法
マッサージは、内から外、下から上を心がければOK
- 額の中心部を下から上、さらに髪の生えぎわに沿ってこめかみまで指をすべらせるように。
- 鼻の両側を上から下に。小鼻はこまかく上下に動かすように。
- 口の周囲は、下から上に向かってくちびるを包むように。口角を少し上げるように意識しながら。
- 頬は、小さく円を描きながら、中心から外へ。あごから耳の下、口角から耳の中央、小鼻からこめかみに向かって、らせんを描くように。
- 目の周りは、目頭の上を軽く押してから、上まぶた→目尻→目の下→鼻のつけ根と、やさしく指を動かして。
毎日の顔ストレッチで表情筋を鍛える!
表情筋を鍛えれば、肌の代謝も高まり、ハリやツヤを導くと同時にたるみの予防になります。いつでもどこでも、テレビを見ながらでもできる肌のストレッチは、毎日続けることがポイントです。
■頬筋(きょうきん)を鍛えてたるませない
頬の下のほう、唇の端から耳にかけての大きな筋肉です。ここが衰えると頬に肉がつきやすくなります。
- 口を尖らせた状態で頬をめいっぱいすぼませ、5秒キープ
- ゆっくりと頬に空気をためていき、思いっきり膨らませたところで、再び5秒キープ。ゆっくりともとの顔に戻す
■口輪筋を鍛えてたるませない
口呼吸が多い人は要チェック。しまりのある口元を作ります。
- 口を縦に大きく開き、くちびるを前に突き出し、5秒キープ
- そのままくちびるを正面から見えなくなるまで、口の中に巻き込んでいき、5秒キープ。ゆっくりともとの顔に戻す
■上唇挙筋を鍛えてたるませない
笑ったときに唇を「にっ」とあげて素敵な笑顔を作る筋肉です。
- くちびるを軽く閉じ、くちびるを吸い込むように、口の中へ巻き込む
- その状態で下くちびるだけをアメ玉が入るくらい開き、5秒キープ
- 開いていた下くちびるを静かに閉じ、ゆっくりともとの顔に戻す
■オトガイ筋・オトガイ横筋を鍛えてたるませない
下を向くのが怖くなるあの「二重あご」を防ぎましょう。
- 顔をゆっくりと上に上げ、天井と水平になるところで止める
- 下くちびるを天井に向かって突き出して、さらに上くちびるも突き出したところで、5秒キープ。ゆっくりともとの顔に戻す
年齢とともにあらわれる肌の三大悩み、しみ・しわ・たるみ。なかでもたるみの対策は、毎日のお手入れでの力加減や手の動かし方を気にする、表情を意識する、などそんな“ちょっとしたこと”でできるものです。同時に、そんな意識が内面の美しさにもつながるのだと思います。