お昼前やおやつ時、会議中や授業中にお腹が「グ~」と鳴ってしまったことはありませんか?恥ずかしくてお腹を抑えるものの、鳴り止まない空腹サウンドに半泣きになった方も多いはず。ですが、空腹を抑える必要も、空腹を心配することもありません!「おなかがすいた」というのは、実は健康にとてもいい状態であることがわかっているのです。
■ 空腹が体に「いい」ワケ
◎ お腹が空くと若返る!?
「空腹は若返りに効果がある」いう説があることをご存知でしょうか?これはお腹が「グ~ッ」と鳴っているときに、若返りホルモン…つまり成長ホルモンが分泌されると言われているためなんです。この成長ホルモンが増量すると、「若返り遺伝子」と呼ばれる「サーチュイン遺伝子」が発動し、さらに血管のなかをキレイにしてくれる善玉ホルモン「アディポネクチン」が分泌され…とにかく健康にイイことがわかります。
◎ お腹が空くと疲労も回復!?
実は、食事を摂ることが疲労につながる場合もあるんです。というのも、わたしたちが食物から吸収する酵素は、大きく分けて「食べ物の消化」と「新陳代謝」という2つのはたらきに使われています。とても疲れている時にガッツリ食事をとってしまうと、体内の酵素のおよそ半分は「食べ物の消化」に使われてしまい、疲労を回復するための「新陳代謝」のはたらきへ対して十分な酵素が行き渡らなくなってしまうことがあるんですね。疲れている時はあえて食事を抜くことで、体内の酵素の大部分を「新陳代謝」に使うことができ、それによってより早く効率的に疲労を回復することができるんです!また、夜に食事を抜いたり控えめにすることで、寝ている間にきちんと胃腸を休ませることができるため、グッスリ眠ることができるんだとか!
※寝る前に食事をとると、寝ている間に休むはずの胃腸が、食べたものの消化のために休まず働くことになるので、起床時の疲労感や胃腸の不調につながるそうです。
■ ご飯を食べるタイミング
ここで、「空腹が体にイイのはわかったけど、どれぐらい空腹でいればいいの?」というギモンが出てくるのではないでしょうか。ものを食べるなら、空腹を感じはじめてから30分~1時間後が良いとされているそうです!というのも、お腹が鳴りはじめてすぐのあたりだと、上述の「サーチュイン遺伝子」がまだ働きはじめていないため。空腹状態をある程度キープしてから食べ始めましょう!ちなみに、食べる量は腹6~8分目がおすすめ。
■ 心も体も健康に
空腹…いわゆる飢餓状態において働き始める「若返り遺伝子」たちは、すなわち「生命力遺伝子」とも呼ぶことが出来ます。常に周りに食べ物や飲み物が溢れている現代人にとって、ヒト本来の生命力を発揮する場所がなくなってしまっているのが実情で、それゆえ病気や老化に対する抵抗力も弱まっているのかもしれません。空腹をキープすることで、老化防止や抵抗力を強めるだけでなく、ダイエットや美容にも効果的なわたしたちヒトの本来の生命力を見つめなおしてみてはいかがでしょうか?
(著:nanapiユーザー・mmm 編集:nanapi編集部 写真:PresenPic)
http://news.goo.ne.jp/article/nanapi/life/nanapi-00006869.html