「何をやっても疲れがとれない」と悩んでいる方はいませんか?色々な疲労回復法を試してみたけれど、どれもこれもイマイチ効果がない…。それにはもしかしたら「え?そんなことが?」という思いがけない理由があるからかもしれませんよ。ここでは、何をやっても疲れが取れない意外な原因をご紹介します。
■ コーヒーの飲み過ぎ
◎ 何杯も何杯も…コーヒー飲んでない?
コーヒーを飲むと、眠気が飛んで身体が元気になるような気がしますが、それは一瞬の効果。疲れを紛らわそうとして飲み過ぎると、逆に疲労が溜まりやすくなってしまいます。コーヒーに含まれるカフェインを摂取すると、体内で興奮と覚醒を促すホルモンが分泌されます、しかし、このホルモンが体内を刺激しすぎることで、余計なエネルギーを使ってしまうのです。
◎ カフェインの摂り過ぎは身体に悪い!
カフェインの過剰摂取は、めまい、心拍数の増加、不眠症、吐き気など、身体に悪影響を与えることがわかっています。さらに、カルシウムの排出量を増やすので、普段からカルシウム不足の現代人がコーヒーを飲み過ぎると、なんと骨粗しょう症のリスクまで高めてしまうといわれています。コーヒーの摂取量は1日マグカップ3杯分までを目安にしましょう!
■ 炭水化物の摂り過ぎ
◎ 炭水化物はエネルギーのもと?
炭水化物ってエネルギーになるんでしょ?たくさん食べた方がいいんじゃないの?…というのは大きな間違い。もちろん炭水化物は人体にとって必要不可欠なエネルギー源ですが、摂り過ぎると逆に疲労のもとになってしまうんです。
◎ 消化するのにエネルギーを使う
そもそも、現代人の食生活は炭水化物に偏りすぎだといいます。コンビニのサンドイッチやおにぎり、ジャンクフードなど、何気なく手にしている食べ物=炭水化物だった!ということも多々あるようです。エネルギーを作り出すためにエネルギーを使いすぎるなんて…なんという悪循環!
■ 呼吸が浅い
◎ 現代人は呼吸が浅い
浅い呼吸は「胸式呼吸」と言われ、1回に吸う空気の量が少ない呼吸法です。胸式呼吸は、楽に呼吸できる反面、新鮮な空気をとりこめなかったり、肺のガス交換が十分に行われなかったりします。不安なときや焦っているときって、無意識のうちに呼吸が浅くなっていませんか?ストレス社会に生きる現代人は、普段から呼吸が浅い人が増えているといいます。
◎ 「腹式呼吸」を意識しよう!
浅い呼吸は、代謝や血行を悪化させ、むくみや便秘、肩こりや冷え性といった症状を引き起こします。そのため疲れが抜けにくい身体に…。鼻から吸って口から吐く!を意識して、深い呼吸である「腹式呼吸」を心がけましょう。猫背の人、20秒以上息を吐いていられない人は呼吸が浅い可能性大!
■ 脂肪を減らしすぎ
◎ ダイエットが疲労のもとに
健康のためのダイエットが、思わぬ弊害を生むこともあります。脂肪は、生命を維持していくために必要なエネルギー源です。もちろん、脂肪のつきすぎも身体にはよくないですが、脂肪がないと人間は生きていけません。ダイエットをしている人は特に、脂肪は悪の根源と思いがちで、とにかく燃焼させなくてはと思うもしれません。よく「運動して脂肪を燃焼させる」という文句を見かけますが、これはちょっとずれた言い回しかも。本質的には、「運動して足りないエネルギーを脂肪で補給する」ということなんです。つまり、脂肪を減らしすぎるということは、運動するためのエネルギーが足りなくなるということです。だから疲れやすい身体になってしまうんですね。
■ 夢の見過ぎ
◎ 夢を見るのは眠りが浅いから
寝ているときに、夢をたくさん見たり、いくつもの夢の内容を覚えているという人は、睡眠の質が悪くなっている可能性があります。夢を見るのは「レム睡眠」と呼ばれる、眠りが浅い状態のときです。レム睡眠の間、脳は比較的活発に活動しています。この間に記憶の定着などが行われるので、不必要なものではないんですが、脳の休息には役立ちません。脳がしっかり休まるのは、夢を全く見ない「ノンレム睡眠」と呼ばれる深い眠りのときです。
◎ 夢の見過ぎは脳が休んでいない証拠
レム睡眠とノンレム睡眠は眠っている間、交互にやってきます。レム睡眠は、一般的に一晩に4、5回あるので、同じ数だけ夢を見ていることになります。ただほとんどの人は最後の1つしか覚えてませんよね?これは深い眠りであるノンレム睡眠の間に、夢の内容を忘れてしまうからです。つまり、夢をたくさん見たり、いくつもの夢の内容を覚えているということは、浅い眠りであるレム睡眠の時間が長いということです。そうすると、脳が十分に休息をとれていないので、疲れが抜けにくくなるというわけです。まずは夜更かしせずに早く寝ることが大切です!
■ 少しの心がけで疲れにくい身体に!
思いもよらないところに疲労の原因は潜んでいるようです。せっかく色々ま疲労回復法を試しても、普段の生活で効果を打ち消してしまってはもったいないですよね。ここでご紹介したのは、ちょっと意識すれば改善できるものばかりです。少しの心がけで、疲れにくい身体を目指しましょう!
(著:nanapiユーザー・せなどす 編集:nanapi編集部 写真:PresenPic)
http://news.goo.ne.jp/article/nanapi/life/nanapi-00006851.html