坐骨の位置や骨盤の向きが正しくないと、不眠・肩こり・腰痛・内臓疾患・精神不安定などの問題が生じることをご存知ですか? 悪い姿勢は健康だけでなく人生をもめちゃくちゃにしてしまう可能性があるのです。そこで今回は、『たった3センチで人生が変わる座り方』の著者である整体師・ヒーリングセンターヘルメス代表の片平悦子さんに、正しい姿勢で座る方法についてお聞きし、一気に問題を解決したいと思います。
坐骨の前の部分で体重を支える状態になっているのが正しい姿勢です。もしも、坐骨の後ろの方に体重をかけると、骨盤が後ろに傾き、腰や背中が丸くなってしまう原因となります。かといって、坐骨の真中の尖っている部分で身体を支えようとしても、今度は安定しません。大切なのは、骨盤を立て、骨盤を寝かせないことです。
坐骨を3センチ引いて座るだけ
骨盤を正しい位置にセットにするには、「椅子の座面に触れる大きくてゴロゴロした骨、坐骨をいつもより3センチ後ろに引いて座る」だけです。これだけで、前回ご説明したように、坐骨の前の方で座ることができます。そして、骨盤を立てて、正しい姿勢で座ることができるのです。
股関節のズレも、座り方で矯正
せっかく「坐骨3センチ」を実践しても、脚を組んだり、膝を開いたりしていると、骨盤が傾き、股関節がズレてしまいます。
そこで大事なのが「膝の真下に足を置くこと」です。膝の真下に足を置くと、膝の角度が直角になりますが、これが正しい位置となり、骨格の構造上、一番無理なく体重を受け止められ、股関節がズレることはありません。
膝の間は握りこぶし1個分
女性は、握りこぶし1個分ほど膝が開いているのがベストな状態であり、股関節が最も安定した位置となります。これ以上膝が外に開くと、骨盤が、大腿骨の骨頭に押されて後ろに倒れてしまうのです。慣れないうちは、タオルや柔らかいヒモで膝を結んでしまい、癖をつけるのもひとつの手です。
たった3センチを意識して、坐骨の正しい部分で座ることで、体調だけでなく精神も安定するなんて驚きですね。今、これを読んでいる間にも、悪い姿勢は心身を蝕みます。ぜひ、”坐骨3センチ”を実践してみて下さい。
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