“寝られない”と悩むのが「不眠症」。睡眠薬を飲めば解消できると思ったら大間違い!薬が効かなくなることもあるのだ。不眠症解消の選択肢をしっかり紹介!
●不眠症とは
日本人の10人に1人が不眠症、そのうちの4割が、睡眠薬を服用していると言われています。
「睡眠不足」は、仕事などが忙しくて生活が不規則だったり、なかなか睡眠時間が取れなかったりすることが原因で、十分に眠れていない状態。一方、「不眠症」の場合は、就寝時間をある程度、きちんと取っているにも関わらず「一か月以上眠れずつらい状態が続き、日中の生活にも支障がある場合」です。
●睡眠薬の種類
睡眠薬には脳の「覚醒」を司る「覚醒中枢」に効く薬と「睡眠」を導く「睡眠中枢」に効く薬がある。
覚醒中枢に作用
ベンゾジアゼピン系 睡眠薬 催眠効果と共に、筋弛緩作用や抗不安作用がある
→6か月を超えると依存症状が出やすくなる
非ベンゾジアゼピン系 睡眠薬 ※依存性は低い
睡眠中枢に作用
メラトニン受容体作動薬 ※依存性は低い
市販薬(「睡眠薬」ではなく「睡眠改善薬」)
※風邪薬やアレルギーの薬:抗ヒスタミン薬の「眠くなる副作用」を利用して いる。
※勝手に薬をやめることはしないで、医師とよく相談してつかいましょう。
●チョイス 睡眠日誌
不眠症の治療法の一つが、日々記録をすること。睡眠時間や生活習慣などを把握すると、不眠の原因や状況をしっかりと認識できる。その結果、合計の睡眠時間は変わらなくても、連続して眠ることができ、不眠症を改善することができるようになる。
注意すべき生活習慣
アルコール・カフェイン
無理に眠ろうとする
30分以上の昼寝
●チョイス 筋弛緩法
筋弛緩法で、筋肉の緊張を減らすと、心の緊張も和らぎ、眠りやすくなる。 不眠症の治療でも行われている。
筋弛緩法のやり方
◆手
手をグーにして、しっかり力を入れて握る(5秒)
※手のひらは下に向ける
※痛みが出ない程度に70%~80%の力で行う
一気に手の力を抜く
手に意識を向け、その感覚をじっくりと味わう(15秒~20秒)
◆上半身
拳を握り脇を締める
腕を胸にあて 肩を上げる
腹筋・背中の筋肉に力を入れる(5秒)
すべての力を一気に抜く
上半身に意識を向け、その感覚をじっくりと味わう(15秒~20秒)
◆全身
先ほどの上半身に加え、かかとを突き出すように両脚をしっかり伸ばし、つま先を顔の方に向け、力を入れる(5秒)
全身に意識を向け、その感覚をじっくりと味わう(15秒~20秒)
●眠気を誘う入浴法
一度、体温が上昇した後、低下していくときに、眠気は増すと言われている。そこで就寝の1時間から1時間半くらい前に、入浴し、体温を上げると、寝付きやすくなると言われている。
湯船から出た後で、ひと汗かく程度まで、体を温めるのがポイント。
NHK「チョイス」2014年4月12日(土)放送分
http://news.goo.ne.jp/article/choice/life/choice-20140412-c-001.html