好きなものや美味しいものを思い切り食べ、連日女子会に繰り出しているうちに、いつの間にかお腹周りにプクプクお肉が……。「このままではマズい!」とウォ―キングやジョギングを始めた経験がある人もいるのではないでしょうか。
しかし、『運動指導者が断言!ダイエットは運動1割、食事9割』(ディスカヴァー・トゥエンティワン刊)著者で、TVにも出演しているフィットネストレーナーの森拓郎さんによれば、痩せるための運動はほぼ効果がないとのことです。そこで、今回は森さんが提唱する食生活のあり方から、正しい体質改善のための3つのポイントをピックアップします。
●運動量を増やすよりも、現在の食生活を見直す努力を
なぜダイエットに運動は効果が薄いのか? それには、3つの理由があります。
まず、太るというのは、単純に言えば「摂取カロリーが消費カロリーを超えている」状態です。しかし、運動で500kcal消費しても、摂取した500kcalが全て燃焼されるわけではありません。
次に、運動というと、ジョギングや水泳のような有酸素運動が多くなるでしょう。しかし、激しい運動をすると体内の糖質が失われます。そして、糖質が使われると人間の体は早くそれを元の状態に戻したがるので、運動をすると逆に炭水化物が欲しくなってしまうのです。
そして、「ダイエットのために運動をする」という意識を持つことは、運動が苦手な人にとって大きなストレスとなるのです。
それよりも、食生活を見直して、食事をコントロールした方が、圧倒的に痩せる体質になるとのこと。
●「高N/Cレート食品」を積極的に摂る
「高N/Cレート食品」とは、総カロリーに対してミネラルやビタミンといった栄養素が多く含まれる食品のことです。食事の際には、積極的にこの高N/Cレート食品を食べるようにしましょう。どうせ同じカロリーを摂るなら、たくさん栄養素が含まれたものの方がいいですよね。
「高N/Cレート食品」の代表的なものは玄米や全粒粉などの精製前の食品で、和食にこれをプラスすれば、体に良く、痩せやすい食事となります。
●お酒を飲むときは焼酎やブランデー、ウィスキーを中心に
歓送迎会の多いこの季節。「飲み会の時にはどうすればいいの?」という声が聞こえてきそうですが、お酒を飲む時には糖質の少ない焼酎やブランデー、ウィスキーを中心に選ぶことを心がけましょう。ビールや甘いカクテルを3杯以上飲むと、糖質過多になってしまいます。もし、ビールや日本酒、ワインなどを飲む際には、「質の良いものを適量」に飲むことを意識した方がよいとのこと。それは、安ければ安いほど不純物が多くなり、体に負担をかけるからです。
また、おつまみも、野菜やきのこ、海藻類を食べるようにしましょう。
敵は食生活にあり。「最近痩せない……」とお悩みの方は、エクササイズを始める前に、食事を見直してみることをおすすめします。
http://news.goo.ne.jp/article/freshers/bizskills/healthcare/fresherscol201404-3-1.html