県やＪＲ東日本などによる大型観光企画「新潟デスティネーションキャンペーン（ＤＣ）」が始まり、開幕セレモニーが４日、ＪＲ新潟駅南口広場で行われた。花や食、文化、技など新潟の魅力に触れるとともに、来春の北陸新幹線開業を見据え、首都圏だけでなく関西圏からの誘客も目指す。
◇
ＤＣは５年ぶり８回目。「うまさぎっしり新潟 彩（いろ）とりどりの春めぐり」を合言葉に６月末まで多彩な企画を繰り広げる。
セレモニーは「万代太鼓」と「にいがた総おどり」で幕を開けた後、泉田裕彦知事が「花、緑と雪解けが混在するこの季節に多くの人に新潟観光を体験しリピーターになってほしい」と宣言。ＪＲ東の石司次男副社長は「キラーコンテンツのコメや酒などで新潟観光を盛り上げ成功に導きたい」との意気込みを語った。
ＤＣの全県的な企画の一つが、県内２１地域約１４０軒の旅館・ホテルが県産コシヒカリに合う総菜を考案し各施設の朝食で提供する「にいがた朝ごはん」。親子で楽しめる遊戯・展望室がある磐越西線の「ＳＬばんえつ物語」、車内で日本酒が試飲できる「越乃Ｓｈｕ＊Ｋｕｒａ（シュクラ）」などのイベント列車が走るほか、佐渡の酒蔵をめぐるプランをはじめとする周遊観光も提案する。
県によると、年間観光客数は東日本大震災が発生した平成２３年の６６６７万人を底に回復し、２４年は７０８６万人だった。県は２８年には７３００万人に引き上げたい考えだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140405-00000050-san-l15
