地方都市の母親は首都圏に比べて子育て仲間の「ママ友」が少なく、自信に乏しいことが、ベネッセコーポレーション(岡山市)の調べで分かった。
調査は昨年9月、0~2歳児の母親を対象に実施。東京駅から40キロ圏の市区町村を「首都圏」▽首都圏と大阪駅から30キロ圏、名古屋駅から20キロ圏を除いた中核市などを「地方市部」-とし、それぞれ750人から聞いた。
それによると、「子供同士を遊ばせながら立ち話をする程度の人」の数が「3人以上」と回答したのは、首都圏48・7%、地方市部38・1%。逆に「1人もいない」のは首都圏20・7%、地方市部28・4%だった。
また、平日に子供と外出する際、よく同行する人ととして「ママ友親子」と回答したのは、首都圏22・4%に対し、地方市部は15・5%と少なかった。精神面でも差があり、「子育てに自信を持っている」と回答したのは、首都圏33・8%、地方市部25・7%だった。
しかし、家族のサポートの度合いでは地域差はなく、夫の育児参加に「満足している」と答えたのは首都圏71・7%、地方市部73・5%だった。
同社は「地方ではベビーカーを押していける範囲に集いの場が少なく、母親が孤立しがち」と、環境的な背景を指摘。行政の取り組みについても「地方の子育て支援は経済的な面に傾注し、首都圏に比べると孤立防止の観点が不足しているのではないか」と分析している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110223-00000091-san-soci