目的
ステロイドを使わず、漢方でアトピー性皮膚炎の治療を行うとインターネットのホームページでうたっていた山口医院(横浜市都筑区中川1丁目5番9号)を受診して処方された「漢方クリーム」について、「漢方クリームにステロイドが含有していないとうたっているが、効果がありすぎる。」などの相談が消費生活センター等より寄せられ、複数の当該品にステロイドが含まれていないかを調べました。
調査の結果、当該品には、外用ステロイドホルモン製剤の有効成分の作用の強さとして5段階に分類されている中の最も強いランクにあるプロピオン酸クロベタゾール(クロベタゾールプロピオン酸エステル)が、国内で医薬品として承認されているプロピオン酸クロベタゾール製剤とほぼ同程度含まれていました。
当センターでは、テスト結果等を関係行政機関に情報提供等しておりましたが、今般消費者に周知するため情報提供することとしました。消費者庁のリコール情報サイトにも掲載されています(注)。
当該品の概要
当該品は、容器本体が白色で、ふたが緑色の小さなプラスチック製の軟こうビンに入った白色のクリームで、ふたに「1」や「2」のシールが貼られたものなどがありました。
テスト結果
ふたに「1」や「2」のシールが貼られたクリームには、いずれも国内で医薬品として承認されているものと同等の0.05%程度のプロピオン酸クロベタゾールが含まれていました。
消費者へのアドバイス
使用されている方は、皮膚科専門医を受診するようにしましょう。
情報提供先
- 消費者庁 消費者安全課
- 内閣府 消費者委員会事務局
- 厚生労働省 医政局 指導課
- 厚生労働省 医政局 総務課
- 厚生労働省 医薬食品局 監視指導・麻薬対策課
本件連絡先 商品テスト部
電話 042-758-3165
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20140311_1.html