五穀豊穣(ほうじょう)と無病息災を祈る上越市横畑集落の小正月行事「馬」が、同所の古民家「ゆったりの家」であった。
大勢の見物客が見守る中、黒ズボンに白シャツ、手ぬぐいでほおかむりした20~30代の若者9人が2人1組で座敷に上がり、手足を大きく広げて跳びはねた。
川崎市から参加した会社員、尾形明範さん(35)は「今回で3回目。上越出身の知人と横畑集落を訪れ、この地のとりこになった。都会にはない人情や日本の原風景ともいえる景色があり、ここは素晴らしい」と話した。
馬は江戸時代以前から伝わるとされるが、77年を最後に途絶えていた。地元有志らの手で00年に復活し、03年から同市のNPO法人「かみえちご山里ファン倶楽部」が地元の協力を得て開いている。【長谷川隆】
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