こんにちは、美容研究家の境貴子です。
ストレスフルな現代人は、慢性的な「酸欠状態」にあること、ご存じですか? ご自身が酸欠になっているなんて、わからないですよね。酸素が不足すると、カラダには様々な不調が表れるといわれています。
今回は酸欠状態のカラダにパワーを与えるための「呼吸法」を紹介します。
その肩こりと冷え、「浅い呼吸」のせいかも
呼吸はカラダの中に酸素を送る、とても重要な生命活動のひとつです。呼吸が浅いと、取り込める酸素の量が少なくなり、血液中の酸素濃度が低下していきます。するとカラダは、まず生命活動に関わる脳と内臓に酸素を優先的にまわします。すると、十分な酸素がカラダの隅々まで行き渡らなくなり、筋肉が酸欠になります。血流はますます悪化し、カラダが冷え、代謝量が落ち、老廃物も溜まりやすくなるので、結果的に酷い肩コリや冷えに悩まされることになります。
では、浅い呼吸が原因となる不調の症状をチェックしましょう。以下、3つ以上当てはまるようなら、カラダの酸欠が始まっているかもしれません!
・寝ても寝ても眠気がある(一日中眠気を感じる)
・肩や背中周囲の張りが強い
・慢性的な疲労感がある
・姿勢が悪い(猫背)
・背骨のゆがみが気になる(両肩の高さの違いを指摘される)
・便秘
・冷え症
・肥満気味
カラダの不調だけではなく、不安や落ち着かない状態が続く、「精神的不安」なりやすくなるという話も聞きます。呼吸はかなり重要な役割ですね。
カラダ喜ぶ、楽チン呼吸法!
カラダに十分な酸素が取り込まれると、筋肉の活動レベルがあがり、血流が改善され、筋肉が柔軟性のあるしなやかな状態に戻ります! そこで、カラダの調子を上げるための呼吸法を紹介します。
まず、肺の大きさと形をイメージします。肺はあばら骨の中の全体にあり、背中側に大きく広がり、背骨の真ん中あたりまで及んでいます。上は鎖骨を少し超えたあたりまで、下は肋骨の底辺近くまでと、とても大きく広がっています。
次に、「カラダに空気を入れると肺が膨らんでいく」というイメージをします。
口から息を思いっきり吐き出します。肺とカラダ全体から空気を全部吐き出し(空っぽでぺったんこになる)、カラダが前屈みになり、萎んだ状態になります。
鼻から息を吸い込みます。まずは、胸の前後左右、広がる最大限まで空気を入れ、肺全体に酸素が取り込まれることを感じてください。上体が起き上がり、自然と胸が広がる姿勢になります。
肺が目一杯に膨らんだら、カラダの隅々にまで(特に「肩」「ふくらはぎ」を意識して)酸素を取り込んでいるイメージで、息を吸い続けます。
口から息を全て吐き出します。酸素で満たされてパンパンになったカラダから空気を全部出すイメージで、カラダを萎ませます。
これを3セットほど繰り返すと、カラダがポカポカしてくるのを感じます。目安として、最低6秒ほどかけてゆっくり息を吸って、また6秒かけて息を吐き出すようにします。
オススメは朝。もちろん、仕事中でも、座ったままでも
一日のうちのどのタイミングで行ってもOKですが、オススメは朝です。目覚めたカラダに酸素をいっぱい取り込んであげてください。内臓や筋肉の活動レベルが上がり、元気が出ます!
朝できなくとも、仕事の休憩時間でも、椅子に座ったままでもOK。場所も時間も取らないので、思い出した時にお試しください。
私が経営するサロンでも、この呼吸法を慢性的な肩コリでお悩みのお客様に紹介しています。説明をしていると、「肺は胸の前面にある」という認識の方が多くいらっしゃるな、と思いました。そのイメージのままだと、深呼吸する時にも胸の前方にだけ意識をして、肺を前へ前へ膨らまそうとします。すると、酸素がわずかしか取り込まれなくなってしまいます。
大切なのは「肺はこんなに大きいのか!」と理解をして、イメージしながら膨らませること。何倍も効果がちがいます。今、猫背でパソコンに向かっている、深呼吸してパワーアップしませんか?
(境貴子)
http://news.goo.ne.jp/article/lifehacker/bizskills/healthcare/lifehacker_37210.html