酒蔵をイメージした新しいJR東日本のディーゼル車両が5月、高田―十日町間にデビューする。「水と大地の贈り物『越乃Shu*Kura』」(コシノシュクラ)と命名し、車内にはイベントスペースやサービスカウンターを設け、日本酒や肴(さかな)を楽しんでもらう。
普通列車用のキハ40、キハ48を改造した3両で1編成を組む。1号車はソファを備えたフリースペース、展望ペアシート・くつろぎペアシート(2人1組)、らくらくボックスシート(4人1組)の3種の座席を設け、2号車はサービスカウンターやイベントスペース、立ち飲み用のスタンディングテーブルを備える。3号車はリクライニングシートとフリースペースがある。
4~6月に県全域で取り組む「新潟デスティネーション・キャンペーン」の一環だ。車両は伝統色の「藍下黒(あいしたぐろ)」という青みを帯びた黒と白を組み合わせ、新潟の風土を表現する。
車内サービスは、石坂智恵美さん(作家・酒エッセイスト)、古沢布美子さん(酒食探究家)、庭山仁美さん(ビューティーエデュケーター)がコーディネーターとしてアイデアを練っている。2月下旬ごろ、旅行商品とともに発表の予定だ。(三木一哉)