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耳と鼻の病気 最新情報「慢性副鼻腔炎の治療」

慢性副鼻腔[くう]炎はタイプによって効く薬が異なるため、タイプを合わせた治療が大切。鼻ポリープが鼻腔を塞いでいる場合は、まずポリープ切除をすることも。鼻洗浄も大切。

1.副鼻腔炎のタイプを調べる
慢性副鼻腔炎には、この10年ほどで増えてきた好酸球性副鼻腔炎と、非好酸球性副鼻腔炎(いわゆる“蓄のう症”)の2つのタイプがあります。どちらも基本的な治療法は同じですが、好酸球性副鼻腔炎の場合、非好酸球性副鼻腔炎に対して使う薬の効果があまりないことがわかってきました。しかし、好酸球性副鼻腔炎はまだ全体から見れば少数のため、当初詳しい検査を行わず、診断がつかないことも少なくありませんでした。慢性副鼻腔炎の治療を受けている患者さんで、数か月たっても改善が見られない場合には、好酸球性副鼻腔炎を疑って、CT検査や血液検査、嗅覚検査など、さらに詳しい検査を行うことが必要です。

2.慢性副鼻腔炎の治療
慢性副鼻腔炎の治療の柱は、局所療法、薬物療法、手術です。局所療法では、鼻腔や副鼻腔にたまった膿や鼻水を生理食塩水を使って洗浄してから、霧状の抗菌薬を局所に直接噴霧するネブライザー治療を行います。薬物療法では、非好酸球性副鼻腔炎には主にマクロライド系抗菌薬を使います。好酸球性副鼻腔炎には、ロイコトリエン受容体拮抗[きっこう]薬やステロイド薬を使います。どちらの場合も、鼻水をサラサラにして排出しやすくする粘液溶解薬や、抗菌薬のペニシリンを使うこともあります。市販の点鼻薬は、長く使い続けると逆に鼻詰まりを悪化させるおそれがあるので、使用が長引かないよう注意します。
局所療法や薬物療法で効果が得られなかったり、鼻ポリープが大きくなり鼻腔を塞いだ場合などには手術を行います。現在では痛みや出血が少ない内視鏡手術が主流です。また、今どこを手術しているかが一目でわかるナビゲーションシステムという手法が登場し、より安全で的確に行えるようになっています。

3.日常生活の注意
好酸球性副鼻腔炎には、手術をしても再発しやすいという特徴があります。再発を防ぐためには、薬で好酸球の働きを抑制し続けるとともに、ぜんそくなど各種のアレルギーがあれば、それらの治療もきちんと行うことが大切です。
日常生活では、「かぜをひかない、ひいてもこじらせないようにする注意する」「鼻の洗浄を毎日行い、鼻水をためない」「部屋を清潔に保つ」「部屋の温度は20~25℃、湿度は50%くらいに保つ」などに留意し、再発を予防しましょう。

NHK「きょうの健康」2014年1月16日放送分

http://news.goo.ne.jp/article/kenkotoday/life/medical/kenkotoday-20140116-h-001.html

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