外食をするとき、「何食べたい?」と聞かれても答えられない人は、「何を食べても同じ」「食べることへの楽しみが減った」など、食事をしてもおいしさを感じることが減ってきたことに関係があるのでは?
そこで今回は、食事をより楽しむためにやってはいけない、味覚を鈍らせるNG習慣についてお話していきたいと思います。
そもそもどうして味を感じるの?
味覚には、甘味、酸味、塩味、苦味、うま味の5つの基本味があり、その味を感じる器官”味蕾(みらい)”が、舌の表面や上あごに位置します。よく噛んだ食べ物が唾液と混じることで、味蕾にある味細胞が刺激され、味覚神経を経由して脳へと伝わるというのが、味を感じるメカニズムなのです。
しかし、日頃のある習慣によって味を感じにくくなってしまうこともあるのだとか。では、どのような習慣が味覚を鈍らせてしまうのでしょうか?
味覚を鈍らせるNG習慣とは
(1)舌苔(ぜったい)が溜まっている
舌の表面に舌苔が溜まっていると、味細胞に刺激が届きにくくなります。専用の舌磨きを使って、舌の奥の方から手前にかけて、優しくブラッシングをするようにしましょう。
(2)亜鉛が不足している
味細胞の新陳代謝には亜鉛が欠かせません。亜鉛を多く含むワカメや玄米、牡蠣、卵黄、煮干しやサプリメントで補うようにしましょう。味細胞は約10日で生まれ変わるので、毎日摂取することで、効果が現れやすくなりますよ。
(3)舌がこり固まっている
舌のストレッチをすると、機能が活性化し味覚が向上します。舌がこり固まらないようにするために、上を向いて舌を突出し、下唇をなぞるように舌先を左右に動かすエクササイズを10回行いましょう。
(4)ストレスが溜まっている
ストレスが溜まっていたり、悩み事、心配事があると、食事をしても美味しく感じませんよね。このような状態が長く続くと、味覚全体が鈍くなることがあるので、上手なストレス発散法を見つける必要があります。
(5)ながら食いをする
テレビを見ながら、携帯をいじりながら、パソコンをしながらなど、何かをしながら食事をすることで、味覚認識が弱まり、「味気ない」と感じるようになってしまいます。食事をするときは他のことを中断し、食べることに集中しましょう。
「おいしく食べる」ということは、人生を豊かにします。上記の習慣に心当たりがある人は、今すぐ改めて本来の味覚を取り戻しましょう。友人や家族、恋人との食事タイムをもっと楽しめるようになりますよ。