消費生活センター等の依頼に基づいて実施した商品テスト結果をご紹介します。
「購入した紳士ズボンを着用前に洗濯したところ、乾いたズボンから異臭がした。再度、洗濯したが臭いは取れなかった。異臭の原因を調べてほしい。」という依頼を受けました。
相談者からの提供品、その同型品の洗濯前及び洗濯後について、放散される成分を調べたところ、いずれからも繊維の原料や製造工程で使用した化学物質に由来すると考えられる成分が検出されました。
次に、においの強さと快・不快についてモニターに評価してもらったところ、提供品のにおいの強さは、感じ方に幅がありましたが、においの快・不快では、多くのモニターが不快であると回答しました。同型品では、洗濯前よりも洗濯後でにおいが強く感じられるようになるとの評価で、そのにおいをほとんどのモニターが不快と感じていました。
放散成分の分析で検出された成分等が、モニターが感じたにおいの原因となっているものと考えられました。
テストの結果を受けた依頼センターのあっせんにより、事業者から購入代金が返金されました。また、原因の一つに製造工程における商品洗浄後の乾燥ムラが考えられるため、今後は工場内での乾燥のチェックなど作業員の教育、指導をしていくとの回答がありました。
本件連絡先 商品テスト部
電話 042-758-3165
khttp://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20140123_3.html