シワやたるみなど、加齢とともに気になる「老化」。老化を気にしているはずなのに、老化を早める生活をしていませんか？特に女性にとってはキーワードとなる「アンチエイジング」と「ダイエット」ですが、この両立ができていない人もすくなくありません。そこで今回は、老化を早めてしまうダイエットについて説明します。

炭水化物抜きダイエットは見た目に悪影響

「ご飯を抜いたら10kg痩せた！」などとよく聞く「低炭水化物ダイエット」ですが、たしかに体重には効果があるものの、健康や体型という面ではあまり良いダイエットとは言えません。炭水化物は、筋肉を作り維持するためのエネルギーとなります。つまり、炭水化物が不足することで、筋力が落ち張りのないカラダになってしまいます。筋肉が落ちると、姿勢が維持できなくなりお腹が出てきたり、張りがなくなることでシワやたるみの原因となってしまいます。

摂り過ぎはたしかに肥満の原因となるので、取り過ぎない程度に摂取するようにしましょう。

カロリーだけをチェックしていてもダメ

ダイエットの指標として一番気にするのが「カロリー」かと思います。摂取カロリーさえ減らせば、ダイエットになると考えている人も多いのではないでしょうか。炭水化物の例と同じで、カロリーを減らしただけでは筋肉を維持することができなくなり、体型や肌に悪影響を与えます。

また、「カロリー0」の飲料にも注意が必要です。カロリーカットされた食べものには「人工甘味料」が使われてることが多いです。人工甘味料はカロリーこそ少ないですが、甘みを感じるので糖分の摂取時と同じようにインスリンが分泌されるのではないかとも言われています。カロリー0だからといって油断していると、気付かないうちに血糖値が上がりすぎているかもしれません。

ダイエットで骨まで老化

20代など若いうちからは「骨」の老化まで目を向ける人は少ないかもしれません。しかし、歳を重ねると転んだ拍子に骨折をし、そのまま寝たきりに…なんてことも少なくありません。歳をとってから、健康に大きな影響を与える骨を、ダイエットのせいで老化させてはいませんか。骨はタンパク質やミネラル、ビタミンでつくられます。栄養が不足しがちな無理なダイエットは、骨を弱くする原因となってしまいまうのです。特に女性は、不規則な生活やダイエットが原因で、40代には骨粗鬆症を発症する人が増え、70代には半数ちかくが発症しているといいます。

骨を老化させないポイントは「筋肉」です。筋肉があることでホルモンが分泌され、骨の密度を保つことができます。筋力をつけると基礎代謝も上がり、痩せやすくなるので、筋力トレーニングは一石二鳥です。

見逃しがちな塩分摂取

ダイエットのために糖分や脂質に注意するあまり、塩分を見逃してはいないでしょうか。塩分を摂り過ぎると、体内の水分のバランスをとるために細胞から水分が奪われます。そのため、肌のハリが失われ、しわになってしまうのです。

塩分をどうしても多くとってしまうときには、カリウムを多く含む食べものを摂るようにしましょう。カリウムは、ナトリウムを排出する働きがあると言われています。カリウムの多い食べ物は、海藻類、バナナ、アボカド、ほうれん草などです。また、多めの水分も同時に摂るとよいようです。

筋力維持はダイエットの基本

普通に生活しているだけでも、加齢とともに筋力は衰えてきます。そのため、ダイエットを健康的に成功させるには筋力の維持は必須です。しかし、無理に激しい運動はしないようにしましょう。筋肉痛になると、活性酸素を誘発します。活性酸素は美肌の敵とも言われるほど肌にはよくないので、健康にも悪影響を与えてしまいます。一日30分程度のウォーキングや、軽い体操、ヨガなどが肌や体の健康の為にはいいようです。

おわりに

無理に続けているダイエットが、気になる老化を早めてはいませんか？体型を維持しようとやっているダイエットが、体型を崩し老化を早めているかもしれません。もう一度「ダイエット」と「アンチエイジング」について、健康の面から見なおしてみましょう。