生活術の達人・スーパー主婦の知恵と力を借りて、暮らしのお困りごとを解決するシリーズ。
■汚れをためないふだん掃除
岡部聰子さんは、「汚れをためておおごとになるのが嫌」だと、ふだんからこまめに掃除をしていることで、いつもきれいをキープしています。その掃除の習慣を見せていただきました。
岡部さんのついで掃除
岡部さんは、その場所を使ったときに、使った勢いで「ついでに」掃除します。「掃除をしなきゃ」と構えることなく、動き出しているのでハードルが低くなります。また、毎日のことなので、汚れも少なく1~2分で済むので負担にもなりません。ほかにも、洗濯物を干すときに片手に雑巾を持っていって、階段の手すりを上りながら拭いて行き、帰りは階段を拭きながら下りていきます。
【岡部さんのついで掃除】
・キッチン・・・コンロ周り・シンク
・洗面所・・・洗面台・蛇口・鏡
・トイレ・・・便器・便座・手洗い
・風呂場・・・浴槽・鏡
岡部さんの寝る前の家
「寝る前の家」とは友の会の合い言葉で、翌朝の仕事を気持ちよくスムーズに始められるように、寝る前に整えておく家の状態のことです。食卓の上に何もないように片づける、キッチンには洗い物を残さないなど、これをしておくことで、翌朝「マイナス家事(後始末をしてスタートラインにつくこと)」から始めることなく、一日が気持ちよく始められます。
岡部さんの年間の予定掃除
岡部さんは、月に1度、年に1度~数度と、必要な「ていねい掃除」の頻度によって、一覧の表にまとめています。そして、やり終えたら丸に色を塗っていくことで、達成感が出てやる気になると言います。掃除が1年にまんべんなく振り分けられるので、いつも一定以上のきれいをキープ出来、特に大掃除も必要なくなります。友の会では「油汚れを落とすには、汚れがゆるむ夏に」と言われており、どちらかというと夏に大物の掃除を済ませてしまいます。暮れは1年の締めくくりと新年を迎える心のための、気持ちがすっきりする儀式のようなものと岡部さんは言います。
掃除の習慣が身につくと暮らしも変わる
岡部流のふだん掃除を学んで、掃除の習慣が身についたという東京第三友の会の二人の方を取材しました。天児裕子さんは、トイレの「ついで掃除」が、用を足した勢いでやる1分程度で済むことがきっかけとなりました。きれい好きなご主人との関係が好転したそうです。また、鷹箸由理子さんは、仕事や3人の子育てで多忙な中、一日のこの時間に掃除をやると決め、予定に組み込みました。15分なら出来るだろうと始めましたが、やってみると15分でかなり多くの掃除が出来ることを実感しました。予定を決めたことで、たとえ出来なくてもほかの空いた時間で出来るようになり、以前は出来ないまま終わっていた一日が充実したと言います。また掃除の15分間が生活のリズムをよくし、そのほかの時間も有意義に過ごせ、今までやりたくても手がつけられなかったことに着手できるようになりました。
■「友の会」
雑誌『婦人之友』の読者の集まり。「全国友の会」には80年の歴史があり、およそ2万人の会員がよりよく暮らし、社会に貢献することを目指して、調査・研究・実践活動を行っています。日本各地に支部があり、山崎美津江さんは「相模友の会」、岡部聰子さんは「東京第三友の会」の所属です。
全国友の会
相模友の会
東京第三友の会
豊橋友の会(プリン状せっけん)
■スーパー主婦:山崎美津江さん(相模友の会)・岡部聰子さん(東京第三友の会)
・『NHK「あさイチ」スーパー主婦の直伝スゴ技!』(新潮社)
・『シンプルライフをめざす基本のそうじ+住まいの手入れ』(婦人之友社)
・『アルカリと酸で洗う本』生活と科学社「石鹸百科」監修(せせらぎ出版)
番組およびこのページは特定の製品・店舗を推奨するものではありません。
製品・サービスの特性や使用上の制限、契約内容・条件などについては、各自におかれまして、メーカーや販売会社に十分ご確認ください。
NHK「あさイチ」2013年12月18日放送分
http://news.goo.ne.jp/article/asaichi/life/asaichi-20131218-a-003.html