年末年始のおせち料理に引き続き、公現祭のガレット(前回ブログ参照)を食べ続け、ついに体重は2kg以上の超過となってしまった。ガレットはすでに3回も食べ、そして3回とも「フェーブ」(かわいらしい小さな陶器の人形。ガレットなどを切り分けた時に、これが入っていると縁起がいい)が入っているガレットを当てた。「幸先が良い」なんて喜んでいる場合ではない。
フランス人もどうやら同じ状況にあるようで、クリスマスシーズンが終わるやいなや、今度はダイエット特集が組まれた雑誌がキオスクに並ぶ。最近では糖尿病と肥満には緑茶が良いと言われており、フランス人も緑茶を飲むようになってきた。カフェやサロン・ド・テ(喫茶室)などでは、そのまま「SENCHA」と表記されているところもある。パリ市内にもお茶の専門店はたくさんあるが、煎茶や玉露などを置いている店も珍しくはなくなった。
フランス人のお茶の年間消費量は1人あたり約230グラムで、世界的にみれば30位くらいの消費量で、10人に6人はお茶を飲んでいるそう。それも65歳以上の人が多いという。ちなみに日本は17位で、1位はアラブ首長国連邦。確かにフランスでも、アラブの人たちは緑茶にミントを加え、砂糖をたっぷりと入れたミントティーをよく飲む。
健康雑誌には緑茶が肥満防止になるとか、がん予防になるとか書かれていて、「日本人がやせているのは緑茶を飲んでいるから?」と真剣に聞かれたこともある。もちろん、緑茶を飲むだけで、様々な病気や肥満が改善されるわけではない。バランスのとれた食事と定期的なスポーツは必須だ。そして緑茶を飲めば完璧ということ? フランスのみならず、ドイツなどでも緑茶の研究が進んでおり、これからはますます緑茶ブームとなりそうだ。
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