[ カテゴリー:医療 ]

前立腺がん 最新情報「早期発見するには」

前立腺がんは症状が出にくく発見が難しい。早期発見に有効なのは血液検査で前立腺の腫瘍マーカーを測定するPSA検査。がんが疑われた場合は直腸診、経直腸エコーを行う。

1.前立腺がんとは
前立腺は男性だけにある生殖器官で、膀胱[ぼうこう]の下にあり、尿道を取り囲んでいます。精液の30%を占める前立腺液を分泌したり、排尿をコントロールする役割があります。この前立腺から発生するがんが前立腺がんです。日本では前立腺がんの患者が増えていますが、その主な理由は「食生活の欧米化」「高齢者の増加」「前立腺がんの発見に役立つ血液検査の普及」の3つです。
前立腺がんのほとんどは外腺という前立腺の外側部分に発生するため、尿道に影響しにくく、症状が出にくいという特徴があります。また、骨盤や腰椎などの骨に転移しやすいことも特徴です。しかし、ゆっくり進行することが多いので、早期発見し、適切に治療できれば、多くは完治が可能です。がんが前立腺内にとどまっている場合を限局がん、被膜を破ったり近くの臓器に進行した場合を局所進行がん、離れた臓器や骨に転移したものを転移がんといいます。

2.早期発見の“鍵” PSA検査
早期発見のためには、前立腺がんの腫瘍マーカーを見るPSA(前立腺特異抗原)検査を受けることが大切です。血液中のPSAの量が多いほど、前立腺がんの可能性や、がんが進行している可能性が高くなります。PSAの基準値は4.0ng/mLで、4.1~10.0ng/mLはグレーゾーン、10.1ng/mL以上は前立腺がんが疑われると判定されます。
日本泌尿器科学会では、50歳以上の男性(父親や兄弟で前立腺がんがある人は40歳から)にPSA検査を受けることを勧めています。PSA検査は国が推奨するがん検診には含まれていませんが、市区町村による住民健診や、勤務先の健康診断のほか、人間ドックや、かかりつけ医の下で受けることが可能です。

3.確定診断のために
PSA検査の結果が基準値を超えていた場合、直腸診や経直腸エコーなどの検査が行われます。直腸診は、医師が肛門から指を挿入し、直腸の壁ごしに前立腺を触る検査です。経直腸エコーでは、肛門から器具を入れて前立腺に超音波を当てて画像化し、大きさや内部の状態を調べます。がんがあると前立腺の形がいびつになり、がんの部分が黒っぽく映し出されます。これらの検査でがんが疑われた場合、前立腺針生検で確定診断が行われます。がんが確定した場合には、どの程度危険なのかリスク分類を行い、それに応じて治療や経過観察が行われます。

NHK「きょうの健康」2013年12月16日放送分

http://news.goo.ne.jp/article/kenkotoday/life/kenkotoday-20131216-h-001.html

Facebook にシェア
[`tweetmeme` not found]

コメントする

Facebook にシェア
[`tweetmeme` not found]

団体理念  │  活動展開  │  団体構成  │  定款  │  プライバシーの考え方  │  セキュリティについて  │  事業  │  メディア掲載  │  関連サイト  │  お問い合わせ

copyright © JMJP HOT TOWN Infomaition Inc. All Rights Reserved.   NPO法人 住民安全ネットワークジャパン

〒940-0082 新潟県長岡市千歳1-3-85 長岡防災シビックコア内 ながおか市民防災センター2F TEL:0258-39-1656 FAX:020-4662-2013 Email:info@jmjp.jp