■ はじめに
日本では年末の行事のようになっている大掃除。新年を迎える前に掃除をしてスッキリとした気持ちで年明けを迎えたいと思う人も多いのではないでしょうか。ふと、海外の人たちも同じように大掃除を年末にしているのか気になった人もいませんか?そこで本記事では、そんな海外の大掃除事情についてご紹介したいと思います。
■ アメリカ
◎ クリスマス前?
アメリカは日本のように年末だからと一斉に大掃除することはないそうです。クリスマス前にクリスマス用のデコレーションをするためや来客用に室内を掃除をする家庭もあるそうですが、日本ほど本格的な掃除ではありません。12月は寒い冬のシーズンで、あえてその寒くて活動しにくいシーズンに掃除をする家庭はないようです。暖かくなってくる春にそれぞれの家庭が自分達のペースで掃除をするそうです。掃除の内容も窓ガラスの掃除やペンキの塗り替え、ガレージに溜まったものを処分するなどさまざまなようです。
■ イギリス
◎ 春の大掃除がある
欧米の寒い国では「スプリング・クリーニング」と言われる、春の大掃除の習慣があるそうです。イギリスでは、冬の間に暖房を目的に石炭などを利用したことによって家がすすなどで汚れてしまうため、春から初夏にかけてが大掃除シーズンとなるそうです。暖かくなって窓を開放しても大丈夫なシーズンに冬の間に蓄積した汚れを掃除します。このスプリング・クリーニングの習慣はフランスやドイツなどのヨーロッパ諸国にもあるようです。
■ 中国
◎ 春節の前にする
中国のお正月である2月の春節シーズンの前に大掃除をする習慣が中国ではあるそうです。掃除の内容は、家の中の家具を動かして溜まったホコリを掃いたり、天井から床まで隅々掃除をし、家に飾ってある掛け軸を新しいものに取り替えるなどです。春節は中国で最も重要な祝祭日であるため、家庭でも特別な料理を作ったり、春節用の衣装を着るなど行事の準備で忙しく、大掃除自体は日本のように計画的に数日に渡ってするのではなく一日程度で済ましてしまうそうです。
■ プエルトルコ
◎ 大晦日にバケツの水をかける?!
プエルトリコはカリブ海北東に位置する人口約370万人の国です。プエルトルコの大掃除は大晦日にあるそうです。古い年を洗い流して、新しい年を迎えようという意味で大晦日に窓からバケツの水を勢い良くかけるそうです。大晦日前に部屋の中をお正月用にデコレーションするようで、そのタイミングで家の中もきれいに掃除しているようです。
■ ルワンダ共和国
◎ 毎月最終土曜日は国民全員が大掃除
アフリカ大陸にある人口約1,000万人のルワンダ共和国は毎月最終土曜の午前中は国民全員で大掃除をする日と決まっているそうです。掃除の内容は、家の前の道路の清掃や草刈りだそうです。大掃除の時間中はお店も開けてならず、ほとんどの交通機関がストップするようです。昔は掃除をしない人は逮捕までされていたそうですが、現在は罰金になっているそうです。
■ おわりに
日本では年末大掃除という言葉があるように、当たり前のように年末になると大掃除をする風習がありますが、意外に海外はそのような習慣がないようです。寒く雪の降る欧米では春に、中国は2月の春節に、そしてルワンダでは毎月国民全員で大掃除をする習慣があるなど、調べてみると面白い世界の大掃除事情でした。
(著:nanapiユーザー・みよらー 編集:nanapi編集部 写真:PresenPic)
http://news.goo.ne.jp/article/nanapi/life/nanapi-00006377.html