■のびのびバレーで4強超え
「ジャパネット杯 春の高校バレー」として来年1月5日に東京体育館(東京都渋谷区)で開幕する第66回全日本バレーボール高校選手権大会に、県代表の男子・上越総合技術と女子・長岡商が出場する。両校とも2年連続の全国大会で、上越総合技術は前身の高田工時代を含め15度目、女子・長岡商が4度目の出場となる。両校とも前回は初戦敗退しており、雪辱を期して今大会にかける意気込みや現在の状況を2回に分けて紹介する。
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上越総合技術は、レギュラー平均身長が174センチ台と他チームに比べ6、7センチ低い分、粘りのレシーブと速攻や時間差を交えた全員攻撃が持ち味だ。
中でも鍵を握るのが山田と小林。6月のインターハイ予選後にレフトからライトに移った山田は、ジャンプ力とスピードがあり、時間差で相手ブロックを崩すことができる。就任4年目の千葉賢一監督は「山田を軸にしながら、周りも生かせれば」と期待する。184センチの小林はブロックと高い打点のスパイクが魅力だ。
エースで主将の池田はセンターからレフトに替わりサイド攻撃に厚みを増した。池田は昨年11月、練習中に右足靱帯(じんたい)を3本断裂、1本損傷する重傷を負い、出場予定だった全国大会を棒に振った。「当時の3年生に迷惑をかけたので借りを返したい」と意気込む。
夏場は新たに体幹トレーニングを取り入れた。腹筋や背筋を強化し、相手ボールの威力に負けない強いブロックやスパイクが打てるようになった。県予選決勝の巻戦では第4セットで一時5点差をつけられるなど苦戦したが粘り勝ち。千葉監督は、3年生を中心に精神面も強くなったと実感する。今月後半から、東京や岐阜など各都県代表校と練習試合を集中的に行い、名前負けしない度胸もつけている。
初戦の相手は35度目出場の足利工大付(栃木)。前回は初戦の東洋(東京)にストレート負けだったが、山田ら経験者がおり「前回ほど堅くならず、いい形で入ることができる」と千葉監督。「3年生は最後の大会なので、のびのびやらせたい」と話し、センターコートで試合のあるベスト4を目指す。
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【予想メンバー】
1 池田 尚輝(3)180
2 山田 貴大(3)173
3 渡辺 颯馬(3)174
4 新井 絢也(3)176
5 小林右乃慎(2)184
6 岡 海星(2)171
7 長崎 文哉(2)172
8 藤本 寿明(2)172
9 塚田 亘(2)168
10 猪俣 友哉(1)163
11 渡辺 寧馬(1)176
12 河内 舜哉(1)170
(注)左から背番号、名前、学年、身長
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主催 日本バレーボール協会、全国高体連、産経新聞社、サンケイスポーツ、フジテレビ、FNS28社
後援 文部科学省、ニッポン放送、文化放送
特別協賛 ジャパネットたかた
協賛 久光製薬
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131224-00000029-san-l15