寒い日が続き、空気も乾燥していますね。特に室内は暖房をつけているため、かなり乾燥するようになり、お肌にとってはつらい季節です。ちょっとケアを怠ると、粉ふき、ガサガサどころか、ひび割れてしまうことも……。
筆者が住むニューヨークは北国なので、冬場の乾燥がひどく注意が必要なのですが、今回はそのニューヨークのスミスタウンで診療所&スパを経営する皮膚科専門医・プレードー先生に、“冬の乾燥からお肌をまもる、4つのパーツ別ケア方法”を教えていただきました。
■最低限すべきことは“湿度”対策
冬の室内は、乾燥しています。そこで、まずは必ず加湿器をお忘れなく。もし加湿器をもっていなくても、室内に洗濯物を干す、夜寝る前にバスタオルを濡らして部屋に干しておくなどの工夫をしてみましょう。
あまり熱いお風呂やシャワーは、逆にお肌をより乾燥させることになるので、ぬるめ、短めを心がけましょう。また、乾燥する冬場だからこそ、水分をしっかりとりましょう。
■1:顔には“オイルベース”のコスメを
「乾燥する季節なんだから、とにかく水分を!」とウォーターベースの基礎化粧品のほうがいいような気がしますよね。ところがプレードー先生は、冬場にはオイルベースのコスメをオススメします。
「オイルベースのものは、肌の表面に膜をつくり、その下にある肌の水分が乾燥するのを防ぐのに、より適しているんですよ」とのこと。もちろん、オイルベースをつける前には、乳液やクリーム、美容液などのモイスチャライザーをお忘れなく!
■2:ついサボりがちな体にも“ローション”を
あなたは、ボディケアを怠っていませんか? 体は意外に乾燥しているものなんですよ。そこでプレードー先生のオススメは、ローションやクリームなら、グリセリンやアルファヒドロキシ酸などを含むもの。
まだお肌に湿り気のある、シャワーやお風呂の直後に、こういったローションやクリームをぬると、吸収力がよくなり効果的です。
■3:ガサガサ手足には“濡らさない&こまめな保湿”を
特に手は、体のほかの部分とくらべて、油腺が少なく乾燥しやすいうえ、感染症の予防などで頻繁に手を洗うので、余計に乾燥します。
そこで、まず手は刺激の少ない石けんで洗うこと。除菌のハンドサニタイザーはアルコールベースなので、できるだけ避けましょう。手を洗ったら、濡れたままにはせずに、すぐに拭いてハンドクリームをぬっておきます。
また、お料理やお掃除などで、水を使うときには手袋を。使い捨ての薄い手袋が便利です。それだけでも、かなり違います!
手や足の乾燥がかなりひどい場合には、夜寝る前にオイルベースのクリームをぬって、コットンまたはシルクの手袋や靴下をはいて寝るのもよし。
■4:皮がめくれて痛いくちびるは“なめちゃダメ!”
くちびるが乾燥して切れると、痛いだけでなく無性に気になりますよね。これを避けるには、くちびるをなめないこと! なめると、余計に乾燥します。オリーブオイルのはいったものなどの、ナチュラルなリップクリームを常につけておきましょうね。
いかがでしたでしょうか。高価な基礎化粧品を使わなくても、普段の行動を見直すことで、お肌の乾燥はかなり防げるのです。ガサガサ肌から卒業して、ぷるぷるの美し~い肌をめざしてくださいね!