妙高市で、小さな水路などで水車を回し電気を起こす小水力発電装置の実証事業が始まった。事業主体は、産業機器商社の岡谷鋼機(名古屋市中区)で、来年12月末まで小水力発電の有効性を確認する。妙高市は、小水力で発電した電気で野菜を栽培するなど、農業振興に役立てることを期待している。
流れが緩やかな妙高市の農業用水路に、小水力発電機メーカー、シーベルインターナショナル(東京都千代田区)製装置を設置。水路にある2メートルの落差を利用し、3キロワットの出力を得る。
岡谷鋼機が豪雪地帯の妙高市で実証を行うのは初めて。今後1年かけて発電に必要な流水量を調べ、流水がシャーベット状になる冬場の運転状況も検証する。市は「雪国での小水力発電の可能性に注目したい」としている。
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