ダイエットを頑張って、体重もだいぶ落ちたのにどうして下腹のポッコリはそのままなんだろう・・・。そんな悩みを抱えていませんか?
もしかしたら、カラダのなかに問題があるのかもしれません。
見た目はスラっとしていても、お腹のなかでは、胃や腸などが下がってしまい、内臓の働きが悪くなっている・・・。
それが、ポッコリお腹や便秘など、嫌な症状の原因になっていることが多いのです。
今回は美と健康の大敵「内臓下垂」の原因と対策についてご紹介しましょう。
●「内臓下垂」の怖い悪影響
通常では、お腹のなかの臓器はそう簡単に動くものではありません。多くの筋肉や、腹膜などでしっかりと固定されているはずなんです。
でも、「いくつかの原因」によって、固定力が弱まり、内臓がたれさがってしまう。これを「内臓下垂」と呼びます。
「内臓下垂」がおこると、 下腹にある「腸」がいつも押しつぶされた状態に。
腸を流れる血管も圧迫され、血流が滞り、炎症を起こしやすくなります。
炎症がおこると、腸が腫れて下腹部の出っ張りが目立つように。
そればかりか、腸の機能が落ちてしまうので、お腹のガス溜まりや、長引く便秘の原因にも。
さらに、内臓が本来あるべき位置にないことで、活動量が減り、内臓の働き自体が低下。
動きがわるいので「熱」も発生しにくく、カラダの内部が冷えてしまいます。
内臓が冷えると体温も下がるので、基礎代謝が落ち、太りやすい体質に・・・。平熱が35度台のかたは、要注意。
脂肪が燃焼しにくいばかりか、「朝、起きられない」「いつもだるい」など、不快な症状になることも。
●どうして内臓が下がってしまうの?
原因その1・・・内臓を働かせる筋肉の疲れ
内臓を動かす筋肉(平滑筋)が疲れていると、食べ物の消化吸収がおくれ、胃や腸に残った内容物の重みで、内臓が下がりやすく。
また、夕食を食べてすぐに眠る。常に何かを食べている。など不規則な生活では、内臓の筋肉が休まらずに疲労が溜まります。
原因その2・・・運動不足による筋肉のおとろえ
わたしたちのカラダのなかで、内臓を支えてくれているのが、横隔膜や腹横筋などの「インナーマッスル」です。
ストレスや不安などから、現代人の呼吸は浅くなりがち。浅く、早い呼吸では、「横隔膜」「腹横筋」をほとんど使えていません。
また、猫背になりがちなひとは、インナーマッスルが衰え、内臓を支える力が弱まっていることが多いようです。
●「3つの心がけ」で、内臓の位置を整えよう!
対策その1・・・お腹をつかった呼吸を心がける
鼻から大きく息を吸ったときに、お腹がふくらむイメージで、ゆっくり息をはくときにはお腹がぺたんこになるイメージで深い呼吸をしてみましょう。
定期的に深い呼吸をすることで、横隔膜や腹横筋が鍛えられます。
対策その2・・・「おヘソ引っ込めグセ」をつけて、腹横筋をダイレクトに鍛える
気がついたときに「おヘソを引っ込めるクセ」をつけましょう。
お腹全体に力を入れるのではなく、おへそだけをグッと引っ込めるようなイメージです。
背筋を伸ばして、肩の力を抜き、呼吸を止めずに、おヘソの部分を体の内側に引っ込めます。
この姿勢をキープすることで、腹横筋がダイレクトに鍛えられ、内臓をしっかりと支えてくれます。
対策その3・・・食事のとりかたに注意する
一度にたくさんの量を食べてしまうと、胃が大きく広がり、その重みで他の臓器を圧迫してしまいがちに。
また、早食いをすると食べ物をよく噛まずに飲み込んでしまうので、内臓に大きな負担がかかります。
食事はよく噛んで、ゆっくり。腹八分目を心がけましょう。
健康な胃でも、消化にかかる時間は4~5時間といわれています。
就寝前に食事をとると、眠っていても、内臓は働き続けている状態に。内臓の筋肉を休ませるためにも、夜8時以降の食事を避けたほうが良さそうですね。
いかがでしたでしょうか。
ストレスや緊張から浅くなってしまう呼吸。座りっぱなしの生活で、ついラクな姿勢に。
忙しくて食事の時間が遅くなったり、深夜にドカ食いしてしまったり。
イマドキの女性にありがちな生活には「内臓下垂」につながる習慣がいっぱいなんですね。
お腹ポッコリが気になるひとは、呼吸、姿勢、食事、3つの習慣を見なおす必要があるかもしれませんよ。
by みわ あやの
http://sp.lalu.jp/article/show/aid/1250.html