男のひとり暮らしとはいえ、知らず知らずのうちにたまっていく本や服。捨てるのはもったいないけれど、オークションに出せるほどのモノじゃないし……なんてことありません? そんな時に注目したいのが、インターネット上の『物々交換サービス』です。
「もともと米国で人気に火がついた『物々交換サービス』が日本で普及したのは2006年頃のこと。オークションと違って、換金の手間もなく、自分の好きなものを手に入れられるのが『物々交換サービス』の特長といえます。購入費用はもちろん、ほとんどの場合、手数料も不要。実質、送料の負担だけで利用できる手軽さが大きなメリットですね」とは、『ホームページなら小が大に勝てる! 儲かる会社 ランチェスター戦略 』(ビジネスアスキー)の著者で、ドリームエナジーコンサルティング代表の水上浩一氏。
現在国内には、子供服の交換サイト『MamaMarket』や、家電や本、衣料品を幅広く扱う『モノチェン』など、開始から3年以上にわたりサービスを継続する人気サイトが多数ある。ただその一方で、登場から4年以上経っても『物々交換サービス』がいまいち日本でブレイクしないのには、いくつかの要因があるという。
「やはりお金という一定の価値ではなく、モノという、人によってバラバラの価値を交換する難しさはあるでしょう。また、かつては登録の手間や手数料、ユーザー間トラブルの心配などが多かったオークションサービスが、利用者の増加で、より使いやすく手軽なサービスに成長したことも、手軽さがウリの『物々交換サービス』普及の妨げになった要因ですね」(同)
なるほど。そもそも、物々交換だけでは不便だからこそ、貨幣という概念が生まれたんですもんねぇ。そんななか、同氏が注目する一風変わった『物々交換サービス』もあるのだそう。
「2008年1月にスタートした『シェアモ』は、出品された商品をユーザー同士で交換するのではなく、ユーザー同士でシェア(共有)するサイト。誰かが出品した商品を必要なユーザーが受け取り、必要なくなったらまた出品するという流れで、延々とユーザー同士でモノを共有していくんです。エコブームの昨今、より注目を浴びるサービスに発展する可能性を秘めていると思いますね」(同)
出費なしに欲しいモノをゲットする『物々交換サービス』。この不況下だからこそ、上手に活用したいものですね。あっ、でもそれじゃ部屋は永遠に片付かないゾ……と。
http://r25.yahoo.co.jp/fushigi/wxr_detail/?id=20131203-00033253-r25