狩猟中に誤って人を撃つ事故が今年度の解禁期間中、既に5件起き、2人が死亡したことが28日、警察庁のまとめで分かった。多発している上、猟と関係ない一般人も被害に遭っている。
同庁は22日、全国の警察に緊急の通達を出し、銃の所持者に対するきめ細かな指導と一般人の被害を防ぐ広報の強化を指示。農水、環境の両省と大日本猟友会など関係団体にも、事故防止の指導徹底を要請した。
狩猟できる期間は地域によって異なるが、9~11月に始まり、1~4月に終わる。解禁後から今月26日までの銃による死傷事故を警察庁が集計したところ、北海道や福島など5道県で5件発生。3件は撃つ方向に人がいないかなどの安全を確認しておらず、2件は獲物と間違えていた。
栃木県では24日、山菜採りをしていた男性(79)に流れ弾が当たり、死亡した。
同じ期間に起きた事故は、昨年度までの3年間は2、3件で、死亡は0件だった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131128-00000041-jij-soci