国の特別天然記念物トキに踏まれた被害を逆手に取って、ブランド化を図った新米の限定新商品「朱鷺踏んじゃった米」の販売が佐渡市で始まった。
「朱鷺踏んじゃった米」は、耕作面積の1%以上が踏まれていることが確認されたコメが対象で、トキがドジョウなどの餌を求めてやってくるほど生物多様性に富んだ田んぼで栽培されたとの意味を込めた。トキに苗を踏まれた農地を対象に同市が今年度から始めた新たな補償制度も活用し、育てたという。
価格は1袋5キロで4500円(送料込み)。800袋限定。農薬や化学肥料を5割以上減らすことなどを条件に栽培している「朱鷺と暮らす郷米」に比べ、1キロ当たり300円程度高値を付けた。
また、棚田を保有する生産農家なども、「棚田米」の販売を始めた。岩首地区の「岩首昇竜棚田米」、北片辺地区の「夕鶴の里米」など世界農業遺産にも認定された佐渡島を代表する5地域の棚田の新米をそれぞれ限定米として企画した。
2キロ1000袋限定で、2袋セット(3600円)と、5袋セット(9000円)で販売している。
問い合わせは佐渡市農林水産課(0259・63・5117)へ。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/niigata/news/20131122-OYT8T01136.htm