[ カテゴリー:医療 ]

カプセル内視鏡のんで大腸がん検査 1月から保険適用

鈴木彩子】「飲むだけ」のカプセル内視鏡で大腸のがんを探す検査が、来年1月から公的医療保険の対象になる。大腸がんは、がんの死因の上位だが、「恥ずかしい」などの理由で検診の受診率が低い。受診を促し、早期発見につなげるのがねらいだ。

【写真】大腸カプセル内視鏡を持つ大宮准教授、カラー画像が撮影できる=愛知県豊明市

藤田保健衛生大病院(愛知県豊明市)では保険適用に先駆けて、7日からこの検査を始めている。

検査は、長さ3・1センチ、直径1・1センチのカプセル型の内視鏡をのみ込む。2台の小型カメラとLEDライト、バッテリーが内蔵されており、1秒間に最大35枚の画像が撮影できる。データは随時、受診者が肩から提げたレコーダーに送信される。数時間後、カプセルは便として排泄(はいせつ)される。

肛門(こうもん)から細長い管を入れる従来の内視鏡検査と比べると、痛みと心理的負担がないことが利点だ。

カプセル内視鏡は、小腸用が07年に保険適用されている。大腸用は7月に国が製造販売を承認。厚生労働省の中央社会保険医療協議会が今月6日、来年1月からの保険適用をスピード承認した。カプセルの価格は8万3100円。ここに検査費用が加わり、3割負担なら1回数万円で受けられる見通し。

ただ、従来の内視鏡と違い、検査中に病変が見つかってもその場で治療できない弱点もある。精度もやや劣り、2011~12年に国内3施設が行った治験では、66例中4例(6%)で病巣を発見できなかった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131121-00000013-asahi-sci

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