第一線で働く警察官をたたえる「第38回新潟県民の警察官」(主催・産経新聞社)の表彰式が18日、新潟市中央区のホテルオークラ新潟で開かれた。受章者は、刑事係をへて相撲甚句を活用し特殊詐欺被害防止や地域防犯活動に積極的に取り組んでいる新潟西署地域課寺尾交番所長、梅沢義忠警部補(59)と、交通事故防止のため、指導取り締まりや交通事故捜査に奔走してきた新潟東署交通第二課交通捜査主任、宮下孝巡査部長(58)の2人。多くの関係者が祝福する中、2氏の胸に県民の警察官章が輝いた。
式典には池田千絵子副知事や砂川俊哉県警本部長をはじめ、協賛企業・団体、警察関係者らが出席。NSTの廣川明美アナウンサーの司会で、濃紺の正装姿の梅沢警部補と宮下巡査部長が夫人とともに入場すると、会場から大きな拍手が送られた。
梅沢警部補は、14年余の刑事部門で広域金庫破り事件などの重要事件を手がけたほか、駐在所や現在の交番勤務では相撲甚句を駆使した特殊詐欺被害などの防止活動が評価された。
宮下巡査部長は主に交通部門で35年間従事し、交通指導取り締まりや、ひき逃げ事件など重要事件の解決に尽力。当事者の心情に配慮した対応でも警察の信頼を高めた。
地道に成果を重ねた2氏に、産経新聞社の三保谷浩輝地方部長から銀と深紅に光る県民の警察官章が贈られると、会場は再び拍手に包まれた。長年労苦をともにしてきた梅沢警部補の妻、京子さん(56)、宮下巡査部長の妻、洋子さん(58)にも「家族賞」として記念品が手渡された。
来賓の池田副知事が「お2人のご労苦と輝かしい功績に深く敬意を表し、支えてこられたご夫人にも心から感謝します」と述べ、中野洸県議会議長、小林彰県公安委員長も2氏の受章を祝福した。篠田昭新潟市長らの祝電も披露された。
砂川県警本部長は「県警は県民の生命、身体、財産を守るのが使命。昼夜を分かたずの警察活動に対し評価いただけるのは大きな励み。これからも2人を含め県警全体で、引き続き県民が安心して暮らせる安全な社会の実現に向けて全力で取り組む」と県警トップの決意を述べた。最後に受章者を代表して梅沢警部補が謝辞を述べ、「この感激を胸に刻み、これからも精いっぱい努力を重ね、職務に励む所存です」と地域住民の安全確保を誓った。
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梅沢義忠警部補「最初は実感が湧かなかった。こんな立派な章をもらっていいのか、身が引き締まる思い。県民のみなさんには今まで以上に誠実に接したい」
梅沢警部補の妻、京子さん「うれしくて感無量です。夫の素晴らしい点は、どんな仕事でもいい加減なことは一切せず、最後までやり遂げるところです」
宮下孝巡査部長「受章は本当にありがたい。こんな私がもらっていいのか今でも思いますが、今後は名誉を汚さないよう、さらに交通事故の防止に努めたい」
宮下巡査部長の妻、洋子さん「受章の連絡を受けたときはびっくりしましたが、名誉ある章に感謝しています。主人は前向きで私を引っ張ってくれる、頼れる人です」
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■後援・協賛団体(順不同)
新潟県▽新潟県議会▽新潟県防犯協会▽新潟県交通安全協会▽新潟県警察友の会▽新潟県警友会連合会▽JR東日本新潟支社▽東北電力新潟支店▽第一建設工業▽新潟綜合警備保障▽コカ・コーライーストジャパン北関東営業本部新潟支社▽新潟三越伊勢丹▽湯沢町観光協会▽小針水産▽フジテレビ▽サンケイスポーツ▽新潟県産経会
特別協賛 NST
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