便秘でお悩みの方は多くいらっしゃると思いますが、冬になると、これまで症状がなかった方でも、便がでにくいなどの症状が出やすくなるといわれています。
ではなぜ、冬になると便秘がちになるのか、その秘密に迫りたいと思います。
冬の便秘、あなたは大丈夫?
<運動量が低下するため>
冬は寒さが厳しく、暖房やこたつが恋しくなる季節。そのため、外出の頻度も少なくなり、家にこもりがちに。必然的に運動量や代謝量も減ってしまい、活動量が減ることによって、必然的に腸の動きも鈍くなるということなので、適度な運動が大切です。
<我慢をしてしまうため>
便秘になる原因として我慢をすることが挙げられます。せっかく便意があっても、暖かい場所からトイレなどの寒い場所に移動することが辛くなり、つい我慢をしてしまうケースも少なくはありません。
いつしか我慢癖がついてしまい、ますます便が出にくくなるという悪循環が生じてしまいます。
<水分の摂取量が減るため>
夏の暑い季節などは喉が渇きやすく、水分を摂る機会も増えますが、冬は喉の渇きを感じにくくなりやすいため、自然と水を飲む機会が減ってしまいます。中には、トイレに行くのが嫌だという理由で、あえて水分を摂らないようにしている方もいらっしゃいます。
しかし、体の中に水分が不足すると便が硬くなり排便困難が生じると考えられているため、適度な水分摂取が必要です。
<お腹が冷えるため>
気温が下がることによって体も冷えがちになります。冷えによって腸の蠕動運動が低下してしまったり、血行も悪くなりやすく、その結果、腸内の悪玉菌が増え、善玉菌が減少し、便秘につながります。
冬の便秘を解消するのに役立つ食品とは?
昔から「冬至にかぼちゃを食べると風邪をひかない」などの言い伝えがあり、冬至にかぼちゃを食べる習慣があります。かぼちゃには免疫力を高めるβ-カロテンやビタミンCが含まれているので、理由としてもうなずけます。
また、かぼちゃには便秘の解消に役立つ食物繊維や、冷えを予防するビタミンEも含まれており、血行を促進してくれる作用があります。そのため、スープなどにして摂取すると、水分も摂れるのでオススメです。
この記事を監修したアドバイザー
野菜ソムリエ・食育アドバイザー・栄養士北川みゆき 先生
統合医療系のクリニックで栄養士・野菜ソムリエとして勤務。がん患者さん向けの免疫力を高める体にやさしい食事や野菜ジュースの提案、監修を行っている。「“美と健康”を叶えるためのベジフルセミナー」が好評を得ている。