プライベートや仕事で、ブログや文章を書く人が増えていますよね。一度書いて自分で読んでみたものの、「読みにくい」「結局何が言いたいのか分からない」と悩むことも多いと思います。書いた本人が思うなら、当然、読み手だって思うわけですから、読んでもらえません。ブログならアクセス数が残念な結果に……。
どうしたら読みやすい文章が書けるのか。そのちょっとしたコツを、現役ライターである筆者がご紹介します。
■1:冒頭の段落に結論を入れる
冒頭の段落に、問題提起から結論まで全体の要約を入れましょう。読者は冒頭を読んで、それ以降読むか読まないかを判断します。結論を入れておかないと他のブログと差別化がはかれず、それ以降読まれない可能性もあります。
最初にギュッと要約をまとめておくことで、文章に締まりも出ます。
■2:段落の1行目に結論を書く
筆者が特に注意しているのが、段落の1行目に結論を書くことです。よほど根気強い読者でなければ結論を待てず、読むのを止めてしまうことも多いのです。結論自体のインパクトも薄れます。1行目に結論を書き、理由や事例をつけ足すのが基本の形です。
■3:1パラグラフ=1アイディア
基本は1パラグラフ=1アイディア。その段落の主題に沿わない情報は省きましょう。例えば主題が食が細い子に合わせた食材の切り方の場合。好き嫌いのある子や大人向けなどに話を展開をすると、話がズレて分かりにくいですよね。思い切って削り、別の段落や記事で書きましょう。
■4:短く書く
1つの文はできるだけ短く書きましょう。長い文は読者を疲れさせ、途中で意味があやふやになることも多いのです。“、”でつなぐ文章は切り、1つの文には1つの意味しか持たせないようにしましょう。
■5:読点でリズムをつける
基本的に読点“、”は、因果や理由と結論などの意味の切れ目でつけます。慣れないうちは声に出して文を読み、どこにつけるとよみやすいか試してみましょう。
また読点をうまく使えば、文章にリズムがうまれます。例えば、「~が○だ」という文を、「○とは、~である」「○だから、~と思った」「○こそ、~だ」へ。最初に結論や結果、理由を持ってくれば読みやすいです。
■6:効果的にかっこを使う
文字の羅列は、興味のある内容でも読んでいて疲れます。効果的に「」『』“”など使い、文章に変化をつけましょう。本のタイトルは『』にすなど、かっこの用い方は統一すると読みやすいです。
■7:言葉を数字化する
文字の中に数字があるだけで読みやすくなり、インパクトも強くなり、信憑性が増します。例えば「最近」→「1ヶ月ほど前から」、「ほとんどありえない」→「99%ありえない」「およそ1,000万に1人の確率」と、数字化できるものは変換してみましょう。
■8:能動・肯定で文を書く
特に日本人に多い受身・否定形の文ですが、何が言いたいのかが不明確になります。能動・肯定に言い換えれば、“誰がどうする”のか結論までシンプルに伝わります。
■9:とことん具体的に、簡単に表現する
執筆当初ほど「明るい未来が見えた」などの抽象的な表現、また「三角持合が崩れた」など専門的な言葉を好みます。これでは読者の心に響きません。とことん具体的に、簡単に表現しましょう。具体的な例、実際のエピソード、身近な現象、だれでも知っている語彙や表現が好まれます。
総じて文章は“シンプル・イズ・ベスト”。文の長さから選ぶ語彙まで、分かりやすくシンプルに書きましょう。
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