31日は「ハロウィーン」。店頭にはカボチャをくりぬいたジャックランタンや可愛い飾りなどが並び、日本でも楽しいイベントとして定着しつつある。おいしい簡単料理で、家族や知人とパーティーを開きませんか。
●ケルト人起源の祭り
ハロウィーンの起源は、古代ケルト人の秋の収穫祭で、キリスト教文化に伝わった。米国ではお化けや魔女に仮装した子どもたちが家々を回り、キャンディーを受け取る行事として親しまれている。日本では2000年ごろから広まってきた。
ハロウィーンの時に食べる料理は特に決まっていないが、米国ではピザやフライドチキンなどのパーティー料理を楽しむという。
●親子で楽しく工夫を
食品メーカーの「ミツカン」(本社・愛知県半田市)は新米の収穫を祝う意味から、ハロウィーン向けの楽しいすしを提案している。メニュー開発課の竹下智美さんは「一口大の手まりずしや、一回り小さいサイズをラップでキャンディー状に包んだキャンディーずしなどは食べやすく、親子で作れる」と話す。
手まりずしは、好みの具とご飯をラップでギュッと包んで形を作る。飾りはチーズを星やハートに型抜きしたものや、大葉やのりで。5ミリ幅に切ったのりを三角や丸形などに切り、目や鼻、口にする。「切り方が下手でも、お化けなので何でもあり。面白い顔や怖い顔、笑顔など、さまざまな表情はそれだけで楽しくなります」と竹下さん。必須の具材はオレンジ色のサーモン。ほかにエビやアボカド、卵焼きなど、手巻きずしにできるものは何でも使える。
●塩気まぜ味しっかり
ケーキずしは、すし飯に塩気のあるハムやチーズ、ツナ、煎り卵などを混ぜると味がしっかりする。五目ちらしのもとでも。ケーキ型がない人は、アルミ箔(はく)を丸形にしたものを使う。スモークサーモンは味がついているので、しょうゆなしで食べられる。のりで顔を描き、ケーキのようにカットする。
「家にある食材で簡単に作れ、失敗することもありません。インパクトもあり、パーティーでは話題になるのでは」と竹下さんは話す。【小川節子、写真・内藤絵美】
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◇ジャックランタンの手まりずし
《主な材料》(4人分)
▽ご飯 1.5合分
▽すし酢 大さじ3
▽サーモン、マグロ、ロースハム、ホタテ、エビ、スライスチーズなど
▽大葉、のり 適量
《作り方》
<1>温かいご飯にすし酢を混ぜ合わせる。
<2>のりと大葉は、ジャックランタンの目、口、鼻などの形に切っておく。
<3>手まりずしの大きさに合わせ具材を切り、ラップの上に置き、(1)のすし飯をのせラップで丸く包む。計12〜16個作る。
<4>ラップを取り、目、口、鼻をつける。
◇ジャックランタンのケーキずし
《主な材料》(4人分)
▽ご飯 1.5合分
▽すし酢 大さじ3
▽A(コーン缶大さじ3、小さく切ったプロセスチーズ3個、同キュウリ1/2本、黒コショウ適宜)
▽スモークサーモン 200グラム
▽のり 適量
《作り方》
<1>温かいご飯にすし酢を混ぜる。
<2>のりで目、口、鼻を作っておく。
<3>ご飯の粗熱がとれたらAを加える。
<4>ケーキ用丸型にラップを敷き、サーモンを満遍なく敷き詰め、(3)のご飯を加え平らに詰める。ひっくり返し皿に盛り、顔を飾る。
http://mainichi.jp/feature/news/20131021ddm013100033000c.html