身近な旬の食材の栄養に関する最新情報と、その食材を使った簡単でおいしいレシピを紹介する「日経ヘルス」の人気連載「旬の食材 ヘルシーレシピ」。その中から、今のシーズンにぴったりの食材情報をお届け! 今回は青魚です。
日本人の健康を支えてきた大衆魚、いわゆる青魚には、良質な油やタンパク質がたっぷり。美肌を作るコラーゲンのほか赤身に含まれる鉄分、ミネラルまでとれるのがうれしい。
注目したいのが、魚油特有の成分DHAとEPA。他の油に比べて融点が低い。北の寒い地域から回遊する習性で、体に多くの脂肪を蓄積する青魚に豊富な成分だ。DHAとEPAは“魚の血液サラサラ成分”とも呼ばれ、赤血球を柔軟にするほか血液凝固や血管での炎症を抑えて動脈硬化を防ぐ効果がある。また、血中の中性脂肪を減らしたり、脂肪の代謝を促す作用も期待できる。
なかでも、DHAは脳の神経細胞を活性化して、学習機能をアップさせるほか、認知症の予防効果も報告されている。
DHAとEPAは不飽和脂肪酸の中でも、体に良いn-3系の油で、人の体内では作れない。そのため、魚などから摂取する必要がある。目安は、週に2~3回、1回100gの青魚を食べよう。
イワシのコチュジャンあえ
イワシ以外にアジやサバなどの刺し身でも作れる、サラダ風の一品。青魚は体内でも酸化されやすいため、春菊などの抗酸化食材と一緒に食べるのが効果的。
焼きサンマとマイタケの炊き込みご飯
サンマとマイタケのうまみがご飯に染み込んだ、秋らしいメニュー。1本まるごと入れて炊くので、カマ(頭部)の裏の肉や皮まで食べやすくなる。 この人が考案しました!料理研究家 成沢正胡さん 和の懐石をメーンにした料理教室「うらら」を主宰。「ハーブと鶏肉をマリネしたものは、冷凍保存しておいてもOK。パセリの量は好みで増やしてもおいしいですよ」。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20131023-00164481-woman-hlth