夏物の衣類をしまい、半年ぶりに秋冬物を出す「秋の衣がえ」。「あさイチアンケート」、そして街で、衣がえについて質問してみると、「黄ばみ」「虫食い」「ニオイ」「シワ」に悩む人が多いことが判明。そこで、今回はこの“四大悩み”を一挙に解決すべく、「黄ばみとニオイを防ぐ洗濯法」や、「防虫剤の効果的な使い方」、「シワの簡単な取り方」などのスゴ技を紹介しました。
■防虫剤の効果的な使い方
お気に入りの服に穴を開けてしまう虫。日本繊維製品防虫剤工業会の田中雄一さんによると、そのほとんどが、ヒメマルカツオブシムシです。ヒメマルカツオブシムシは、動物性たんぱく質の羊毛や絹が大好物なので、大切な衣類ほど、被害に遭ってしまいがちです。また、近年は住宅の気密性や暖房器具の性能が向上しているために、15度を下回ると衣類をあまり食べなくなるヒメマルカツオブシムシが、秋や冬でも衣類を食べるようになり、これからの季節も要注意だと言います。
そこで、田中さんに防虫剤の効果的な使い方を教えていただきました。
まず、収納ボックスに衣類がぎっしり入っていると、防虫剤の成分が行き渡らなくなるため、衣類は収納ボックスの8分目にとどめることがポイントです。
また、防虫剤を置く位置も間違えやすいポイントです。防虫剤の気化した成分は空気よりも重いため、上から下へとたまります。そのため、衣類の上に置くのが効果的です。また、ヒメマルカツオブシムシのえさである「食べこぼし」がついたまま、衣類をしまわないことも重要です。食べこぼしがついていると、たとえ化学繊維でも食べられてしまいます。田中さんによれば、礼服は、汚れが見えにくいので要注意とのことでした。
さらに、ヒメマルカツオブシムシの好物が「ホコリ」。衣がえ前には、収納スペースのホコリをしっかりと取り除くのも大切です。
防虫剤は、特性を知って使い分けるのが重要です。ニオイがある同士で併用したり、それぞれ規定の量より入れすぎたりすると、衣類を傷める恐れがあるので、使用上の注意をよく読んでお使いください。
また、化学物質過敏症の方は、無臭の防臭剤でも反応することがあるので、医師とご相談ください。
<取材協力>
田中雄一さん(日本繊維製品防虫剤工業会 農学博士)
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