働く女性って座っていることが多いですよね。ということは、みなさんの見た目のイメージの大半は、座っている姿の影響が大きそう。みなさんは、座った姿勢に自信がありますか?
そこで今回は、座り姿勢に大きく関係している骨盤のお話。骨盤底筋フィットネスの第一人者でもあるトレーナーの岡橋優子さんに、骨盤を見直してキレイな座り姿勢とボディラインをつくるコツを聞いてきました! 今回は骨盤に着目して、キレイなシルエットを手に入れるためのボディづくりを紹介していきます!
☆座り方が悪いと、普段の姿勢として定着!?
よく「骨盤が正しい位置でない」「骨盤がゆがんでいる」などと雑誌で言っているのを見かけますが、そもそも骨盤が正しいとか正しくないとかって、どういうことでしょうか?
「骨盤は、姿勢が悪いことなどが原因でゆがみが生じると、ボディラインや健康に大きな影響を及ぼします。骨盤の話をする前に、まずは姿勢の話をさせてください。私たち現代人は、生活の中にパソコンやスマートフォンが入ってきたことで、座り姿勢で行う作業や、うつむき加減の猫背で作業することが多くなってきています。
たとえば一日中パソコンに向かって仕事をしていると、下半身をほとんど使うことなく、上半身も長時間一定の姿勢のままでいることになります。今や多くの人が猫背など、よいとは言えない姿勢をとり続けています。そして、それが本人の習慣的な姿勢になります」。つまり、よくない姿勢が体に定着して、座っていても、立っていても、歩いていても、自分の普段の姿勢は座っているときの悪い姿勢のまま、ということです。
☆上半身の悪い姿勢が骨盤に影響を与えている
「骨盤は上半身と下半身の間、体の真ん中にあるので上半身の影響も下半身の影響も受けます。座っている状態で骨盤は、背中や腰などの上半身を受け止めています。一方、下半身は動いていないので、何もしていない状態です」。
「骨盤は、座り姿勢の状態では、常に上半身の影響を受けています。ですから、上半身が正しい姿勢になっていなければ骨盤も正しい位置にならなかったり、ゆがんだりするリスクが出てきます」。
「骨盤に対するみなさんのイメージは、どのようなものですか? 骨盤のゆがみが、あたかも体の不調や姿勢の悪化を招くように思われる方もいるかもしれません。でも、骨盤自体は何も悪さはしていないのです」。悪いのは骨盤でなく、上半身の姿勢ということなんですね。
「座り姿勢の多い生活では、上半身の腹筋や背筋が使われず、背中が丸くなって頭の重みが全部首にかかるような過度な緊張の状態になります。これは、肩こりなどが起こりやすい疲労姿勢と言われる状態。この姿勢が続くと、骨盤が傾いてしまいます。そして、骨盤についている筋肉にアンバランスが起こってしまいます。これがまた姿勢の悪さにも繋がります」。つまり、骨盤は体の上下で起こった緊張や不調の影響を受けてしまいやすい存在、ということだったんですね。
☆悪い座り姿勢が、体の悪循環を招いていた!
「また、座り姿勢が多くなり上半身の筋肉が使われていないと、内臓が下垂して不調が現れます。そして骨盤とは関係なく、座り姿勢の多い生活では、脚の筋肉が使われず、下半身は徐々に衰えていきます」。座り姿勢の上半身の状態が、骨盤や体にさまざまな影響を与えているのですね。
「でも、安心してください。体の真ん中にあって、いつも椅子の上にあるのが骨盤です。ということは、上半身の状態を変えるだけで、骨盤も正しい位置になり、キレイなラインの姿勢も手に入れられますよ。それに、きっと体調もよくなるでしょう。まずは、座ったときの上半身の姿勢を見直してみましょう」。
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