猫がドライフードを丸呑みしているのを見たことはありませんか。きちんとカリカリと噛む子が大半ですが、ごくまれに丸呑みすることも…。この場合、ご飯をきちんと消化できているのでしょうか?
■猫は肉食動物の仲間
つい一緒に暮らしていると忘れがちになりますが、猫は肉食動物です。肉食動物には、狩りで仕留めた獲物を牙で引きちぎってそのまま丸呑みにする習性があります。彼らは人間のように咀嚼する行為はしませんし、歯自体も噛み砕ける構造にはなっていません。その名残が猫には残っています。
■歯に当たってカリカリ音が鳴ることも
猫がドライフードを食べている時に、カリカリッと粒を砕く音が聞こえてくることがあります。きちんと噛んでいる場合が大半ですが、丸呑みするくせのある子の場合は、ただ単にドラフードが歯に当たっている音であることも。
しかし、彼らの持つ消化液にはかなり強い力があります。丸呑みしたドライフードの粒をきちんと胃で消化させることができるのです。もちろん消化の良い肉に比べれば多少時間はかかります。ただし、ドライフードで消化不良の症状が出るようであれば、消化機能の低下が疑われるので、その際は獣医師に相談することをお勧めします。
■昔の野生猫と現在の飼い猫
草食動物に比べて、肉食動物の腸管は短くできています。腸管が短くても肉は消化しやすいので早く栄養を吸収することができますが、植物を食べても上手に栄養を吸収できません。
そこで彼らは草を直接に食べない代わりに草食動物の肉や腸を食べることで、間接的に植物のビタミンや繊維質等の栄養をとっているのです。しかし、同じ肉食動物とは言え、飼い猫は狩りをしない環境下で生活しているので、総合的な栄養をとる必要があります。栄養バランスの良いキャットフードを、決められた容量で与えることが健康な身体作りの秘訣なのです。
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