常勤の医師がいないにも関わらずいるように装って、不正に介護報酬を請求していたとして、県は、聖籠町の介護老人保健施設に対し新たな利用者の受け入れを4か月間停止するとした行政処分を行いました。
県によりますと、施設が、不正に受け取っていた介護報酬は1億円以上にのぼると見られ、今後、返還を求めることにしています。
処分を受けたのは、聖籠町の介護老人保健施設「汐彩の郷」です。県によりますと、介護老人保健施設では、管理者として、入所者100人あたり常勤の医師1人を配置するよう定められています。
しかし、この施設では、119人が入所していたにも関わらず、開設した平成20年からこれまでの間、非常勤の医師しか雇用していませんでした。
県は、ことし3月に寄せられた匿名の通報で把握したということですが、この間、施設は、介護報酬を不正に請求していて、その総額は、1億円以上にのぼると見られています。
県は、今後、不正に受け取っていたぶんの返還を求めるとともに、この施設の、新たな利用者の受け入れを今月21日から4か月間、停止するとした行政処分を行いました。
処分について、「汐彩の郷」の担当者は、「医師不足で高齢の医師しか採用できず、体調面を考慮し、勤務時間を短くした結果、非常勤になってしまった。処分には真摯に対応したい」と話しています。
http://www3.nhk.or.jp/niigata/lnews/1035182741.html?t=1381452582513